インタビュー(セラミック工房[C棟])

窯から作品を取り出したとき、
学生の顔がパッと輝きます。

工房担当技術員
太田 貢

焼きものにはさまざまな種類や技法があり、自分の思うような作品を作るためには、多様な道具・材料・設備が必要になります。それらすべてが揃っているのが、セラミック工房です。そしてアート作品であれ、生活に密着したプロダクトデザインの作品であれ、自分の思うような作品を作りあげるテクニックについてサポートしています。
授業での課題制作はもちろん、授業以外でも毎日のように学生がやってきます。美術領域の学生はろくろ、手びねり、ひもづくりなどの技法で制作したり、または自分の作品に合った釉薬を作るなどもしています。
デザイン領域の学生では、石こうで原型の制作、型取り、土の調合などの工程があります。それら全般について、学生の作りたいモノに沿うようなかたちで、道具の使い方、作り方をアドバイスします。もちろん、他の専攻の学生もいつでも出入り自由ですから、声をかけてもらえば、作品づくりの相談に乗っています。

作品が焼き上がったときの学生の喜ぶ顔を見ると、私も嬉しくなってしまいます。中でも、実際に自分で使えるもの、たとえば茶碗やコーヒーカップなどを作ったときは、特に喜んでいますね。私自身も、自分が最初に作った作品が窯から出てきたとき感動したことを覚えているので、ひとしおです。茶碗やカップが完成すると、学生と一緒にお茶を飲むこともあります。実際に使い心地を感じることはとても大事なことです。

学生の声

太田さんは、素材についてもデザインについても経験が豊富なので、いろいろな相談に乗ってくれます。いつでも気軽に分からないことを聞くことができて助かっています。

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