園

メタル＆ジュエリーデザインコース

長谷川銀星

　蝶をはじめとした昆虫や動物、植物を金属で表現した作品。中でも、シルバーと七宝を組み合わせた蝶が目を惹きます。長谷川さんは、自然の美しさをモチーフに制作を行っており、その集大成といえる作品です。「自然の造形物が一番完成されていると思い、なんとかジュエリーでその美しさを作り出せないかと考えています」。さまざまな技法を試しながら制作を行い、作品はその研究成果の発表でもあるそうです。「蝶はシルバーと七宝を組み合わせて使っていますが、七宝は純銀でなければ安定しません。それをシルバー950という割金を使い制作しました。象嵌七宝という技法に近いものですが、これまで確立されていなかった技法です。ほかにも蜂の作品には透胎七宝という技法を使ったり、鋳造もやってみたりと、いろいろな技法を使って制作しています」。卒業後は、ジュエリー作家として活動していくとのこと。「夏頃、京都の祇園にお店を開くことを目指して準備しています」