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 15問の設問に答えていくと、その人のストレスの要因を診断し、負荷の大きさを順番で表示して、その対処法が示されるスマートフォンのアプリ。ゲームのような感覚ですが、その内容はしっかりと医学的なデータに基づいたもので、診断してみるとなるほどと納得できる結果が出ます。「人とコミュニケーションを取ることが苦手で、自分の生き方をマニュアル化できたらいいなと考えました。『生きてるだけで偉い』や『人生1回目の私はほかの人みたいにうまく生きられない』といったネットやドラマで使われている言葉に共感して、それをキーワードにしました」。形のないアプリ作品だけに、展示方法も何通りか考え見やすい形に工夫されています。
 科野さんにはプログラミングの経験がなく、このアプリのために一から勉強したそうです。「友人に手伝ってもらいながら挑戦しました。プログラミングをかじった程度でも、できることがたくさんあり、もっとできることを増やしていけたらと思っています」。