名古屋芸術大学

 現在、社会や企業の中でデザインに求められることは以前よりも広範囲に渡っています。形や機能性の追求といった面ばかりではなく、社会とのかかわり方や人と人とのコミュニケーションといった、一見するとデザインには無関係に思われるような領域にも、デザインの考え方や手法が用いられるようになってきています。では、翻って、芸術大学に入るまでの間に、デザインについて専門的に学ぶ時間はあるでしょうか。残念ながら、高等学校で美術を専攻した人以外は、ほとんどそんな機会はないのが現状です。社会からの高いニーズがあるにもかかわらず、中等教育までの間では学ぶことができない。そんな現実があります。その橋渡しをするのが「ファンデーション」です。本学デザイン学部では、専門コースを選択する前の1年次に、全ての学生がファンデーションというデザインのさまざまな分野を体験するカリキュラムを受講します。このカリキュラムを通して、幅広い分野を体験し、デザインに対する考えを深め、専門コース選択の一助とします。今回は、このファンデーションについてご紹介いたします。

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