名古屋芸術大学

NUA-STUDENT

堀江綾乃(ほりえ あやの)

音楽学部
声楽コース 3年

舞台に立ちたい

声楽はいつから? 大学に入ってから始める人も多いよね?

 高校時代から、音楽科で声楽専攻だったんです。じつは私、将来舞台に立ちたいと思ってるんです。それを目指すきっかけになったのが、小学校3年生の時に初めて見た宝塚歌劇なんです。タカラヅカの舞台にすっかりはまって、それ以来です。父が誘ってくれて家族で観に行ったんですけど、私だけがどっぷりはまって(笑)。私ここへ入りたい! ダンス習いたい! となりまして、母を説得して小学生の時からダンスも始めました。

最初に「歌」よりも「舞台」があるんだ

 そうですね。タカラヅカを受験しようと思ってダンスも始めたし、歌も試験にあるので、それで歌も始めたんです。一度受験しましたが、残念ながらダメだったんです。中学生の頃は毎日のようにスクールに通ってました。3年生になってからは受験用の大阪にあるバレエスクールに毎週通ったり、歌も受験用の歌を専門にみてくださる先生のところへ通って、そんな毎日でした。頑張ったんですけど、実力不足で。でも、そのまま歌を勉強したいなと思って、加納高校の音楽科へ進学したんです。

大学はどうやって決めたの? 入ってみてどう?

 加納高校の時からお世話になっている松波千津子先生に教わりたい、それが一番の決め手ですね。音楽科の高校だったので、大学に入ってからの授業で困ることはなかったです。大学は自由な雰囲気ですね。高校のときは、何かしら行事で披露しなければいけないことがあったり試験があったりと、いつも、やらなきゃやらなきゃ、と追われていたんです。でも、大学に入って自分としては少し余裕ができたように思います。余裕ができた分の時間で、どうするか自分で考えて自主的にやることを考えるようになりました。

すごくひたむき!

 声楽に、ダンス、日舞も習っているのですが、すごく恵まれていて素敵な先生ばかりなんです。技術的なことだけじゃなくて、お稽古事に対しての姿勢だとか、ちょっと大げさかもしれないですけど、生きていく上での姿勢など、身近で感じたりお話を聞いたりしたことが今の自分の考え方に大きく影響してるんじゃないかなと思います。道を究められてきた人ばかりで、本当に先生に恵まれてきたなと。

将来は? ダンスや日舞もできるんだよね

 ちょっと焦りが出てきました。あと1年半で卒業した時の自分の姿を考えた時に、どうなるのかなと。歌はもちろんですけど演じることへも興味があるんです。歌うって、オペラでない限り動いて歌うことは少ないと思うんですけど、役として歌うということには変わりがないと思うんですね。オペラのアリアとかではこういう役でこういう人物でというのがありますが、歌曲では何も指定がありません。歌詞しかない。でも、想像するんです。歌っているのは、栗色の巻き毛で、瞳は何色の女の子でとか、そういう想像するのが好きなんです(笑)。それで、どんな服を着て、どういう人を想って歌ってるか、どこで、何時くらいで……、自分で解釈して歌うんです。こうしたことを続けていきたいです。やっぱり実力がないとどうにもならないので、今は歌の技術を伸ばすこと、たくさんの舞台を見て自分なりに引き出しを作れるように頑張ること、自分にできることをやっていくことが大切だと思っています。

日舞、男役をやらせてもらえてすごくうれしかった。

人前で歌の初披露。

“シンデレラ”貴族の青年役。

今夏、加納高校音楽科の同期生と行ったコンサート。

ダンス初舞台でのもの(右から4番目)。

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