デザイン領域の学生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、記者発表が行われました

 賞味期限の切れていない食品を回収し子ども食堂など食糧支援につなげる北名古屋市の「フードドライブ事業」に、デザイン領域有志の学生がポスターを制作、北名古屋市にて記者発表が行われました。
 ポスターを制作したのは、デザイン領域テキスタイルデザインコース2年生 疋田美有さん、デザイン領域1年生の小島結さん、長岡知里さん、久田釈世さんの4名。疋田さんは昨年に引き続いての参加です。
 昨年から始まった北名古屋市のフードドライブ事業ではこれまでに総数約1800点、約400kgもの食料品が集められ、子ども食堂をはじめ多くの必要とされる方へ支援として配布されています。NPO法人フードバンク愛知が主体となり本学が協力、そして今年度からは北名古屋市女性の会が加わり、次回は2022年10月30日(日)(食品ロス削減の日)にピアゴ西春店にて回収を行います。食品の回収に先立ち、2022年9月28日(水)に記者発表が行われ、制作されたポスターが披露されました。ポスターは4種類80部制作され、ピアゴ西春店をはじめ、西春駅、北名古屋市庁舎、公共施設などに掲示され、事業の周知に役立てられます。ポスターを制作した学生の1年生3名が、記者からの質問に応じました。

左から小島結さん、長岡知里さん、久田釈世さん

小島結さん「大学生になりボランティアに参加したということが、将来きっと自分の誇りになるだろうと思い参加しました。フードドライブがもっと広がっていけば貧困の問題が減るのではないかと思い、支援を受ける人とつながっていることをイメージしやすいようにポスターを考えました。こうして作品が形になるのは初めてのことで、頑張って良かったなと思います。実際にできあがると、もっと情報をまとめて見やすくすればよかったと反省する点がいくつも見つかり、今後の制作の原動力にもなるように思います」。

長岡知里さん「知り合いが子ども食堂のボランティアに係わっていることもあり、フードドライブのボランティアに興味がありました。友達に聞いてみても『フードロス』という言葉については知っている人が多いのですが、『フードドライブ』という言葉については意味をよく知らない人が多く、フードドライブという言葉に親しみを抱いてもらったり憶えてもらうことを第一に、文字が目立つようなポスターを考えました。見た人の記憶に残ればいいなと思います。これまでにもSNSなどでポスターを制作することはありましたが、実際に大きなサイズに印刷されたのは、自分にとって初めてのことです。自分の作品が印刷され目の前にあるということが、とても良い経験になりました。将来、こういう仕事に就きたいなと考えるようになり、将来のための一歩が踏み出せたのかなと思います」。

久田釈世さん「フードドライブ事業については、松崎久美先生(准教授/国際交流センター長)の授業で知りました。ポスターの制作でははデザインに悩みましたが、この事業が人と人とのつながりが大切なあたたかい活動だと思い、手から手へ食べものを渡している場面を描きました。ポスターを制作するにあたり、フードドライブについて調べ回収に適した食べものを描いています。このポスターにあるものならば、ちゃんと全部回収できるようになっているのでぜひお願いします。自分の作品がポスターになることは小学生のとき以来で、とても嬉しく思っています。町に貼られたら写真を撮りに行きます!」。

 記者発表には参加できなかった疋田美有さんからは、「ポスター制作で皆さまへの周知の手助けができることは、美大生として、また表現者として、とても嬉しいです。このプロジェクトを通して食と消費について考えてもらうきっかけになればと思います。ポスターについては、秋の開催なので、北名古屋市のイメージカラーを残しつつ秋らしい配色にしました」とコメントが届き、この場で紹介されました。

 ポスターに掲載されたフードドライブ事業は、2022年10月30日(日) 午前9時~12時まで、ピアゴ西春店(弥勒寺西1丁目108番地)にて行われます。北名古屋市女性の会の方々に加え、ポスターを制作した学生も参加し、食品の回収をお手伝いします。まだ食べられるにもかかわらず廃棄してしまうような食品があるば、ぜひお持ちよりいただき、食品ロス削減と食糧支援にご協力をお願いします。

お持ちよりいただける食品については条件があるので、こちらをご確認ください。