産学連携 中日新聞とMCDがコラボ 2022年参院選向けコンテンツを制作

 メディアコミュニケーションデザインコースでは、中日新聞デジタル編集部とコラボレーション、2022年参院選向けのデジタルコンテンツを制作しました。選挙戦のたびに、「政治と宗教の話はタブー」「政治を身近に感じにくい」「候補者のことをよく知らない」「投票に行っても変わらない」といった声も聞かれ、若年層の投票率の低さが指摘されています。こうした現状を少しでも活性化したいと若い有権者でもある学生に、参院選特設サイトのためのコンテンツの制作と、「政治」と「選挙」をどう捉えているかの取材の申し込みがありました。これに対して、メディアコミュニケーションデザインコース 3年 椙江遼斗さん、炭谷倫さん、山崎来美さん、弓矢美咲さんの4名が、投票を啓発するポスターと中日新聞参院選特設サイト用のタイトルロゴとバナーを制作しました。
 ポスターは、マンガタッチのもの、投票の方法を示したデザイン的なもの、新聞記事を模したものなど、それぞれに個性を感じさせつつも同世代の若者に響くようなビジュアルが用いられ、担当の方からも好評を得ました。賃金の上昇が停滞していることや年金の問題などにも触れ、しっかりと下調べがされていることも伝わってきます。
 メディアコミュニケーションデザインコース 櫃田珠実教授は、「説明をうけて3週間という短い制作期間でしたが、授業の課題と並行しながら進め、形にできてよかったです。彼らは昨年2年次後期の「愛知をデータ化するインフォグラフィックス」の課題で、愛知県衆院選の理解についてデータをもとにした映像作品をグループで制作していて、その時のリサーチがいかされ、1ヶ月たらずで対応できたのだと思います。表現など、細かくチェックがあり修正していますが、依頼を受けて制作することの難しさや緊張感を知ることは良い体験になったのではないかと思っています。」とコメントしました。
 学生らは、作品を提出すると同時に制作を通して感じたことや自分自身選挙についてどんなことを考えているかの取材を受けました。この様子は、動画と記事になり、選挙期間中特設ウェブサイトや公式SNSなどでも配信されるとのこと。制作した作品やインタビューが、少しでも政治への関心につながればと思います。