Percussion Festival 2017 in NAGOYAが開催されました

2017年5月14日(日)、中部地方で活動する打楽器関係者(中高生、大学生、一般の愛好家、プロの奏者など)が一堂に会し、日ごろの活動成果を披露するイベント、第15回「パーカッション フェスティバル 2017 イン ナゴヤ」が本学にて開催されました。

メインコンサートは、サヌカイト演奏者の小松玲子さんを迎え、本学打楽器アンサンブル、愛知県立芸術大学、名古屋音楽大学で活動する打楽器アンサンブル、一般市民吹奏楽団の「豊田楽友協会吹奏楽団」、「Kudou Percussion Group」など、10の団体、個人が出演する盛大な演奏会となりました。

午後からのメインコンサートに先立ち、午前中は、東キャンパス2号館大アンサンブル室で「クリニック」と「打楽器メンテナンス講習」が行われました。「クリニック」では、中部フィルハーモニー交響楽団の伊藤拓也氏、陸上自衛隊第10音楽隊所属の瀬島有紀氏による「吹奏楽コンクール課題曲講習」が行われ、曲ごと、楽器ごとに、ポイントとなる部分の演奏法を解説しました。

それぞれの経験から伝えられる説明はとても貴重で、出席した高校生や指導の方々は熱心に話に聞き入り、メモを取っていました。引き続き行われた「打楽器メンテナンス講習」は、ドラムショップ経営者でジャズドラマーでもある佐竹伸泰氏が登壇し、チューニングや日常のメンテナンスの方法、トラブル時の処置方法などの説明がありました。参加者から運搬時や保管する場合のポイントなど、具体的な質問が上がり実際的な内容の講習会となりました。 また、2号館のロビーでは、協賛各社による打楽器の展示・販売が行われ、多くの来場者が実際に楽器を手にし、感触を試していました。

メインコンサートは、3号館ホールで午後2時開演、5時終演の予定を1時間近くオーバーする4時間もの長丁場となりましたが、大いに盛り上がりました。本学からは、三大学合同の演奏で市橋里恵さん、冨ありささんの2名が参加、高橋伸哉氏作曲「Juggler for Six Percussionists」を演奏しました。

3部構成の楽曲でリズムがそれぞれ異なる曲ですが、6名の息の合った見事な演奏でした。コンサート出演常連のチームは、衣装も凝ったものになり、和気あいあいと楽しいコンサートになりました。 前半最後の演奏、「ドラムサークル」は会場から飛び入り参加で舞台に上がり、また会場も手拍子で参加して会場全体が一体となってリズムを刻み、盛り上がりは最高潮となりました。

休憩を挟んで、後半はサヌカイト奏者の小松玲子氏の演奏から始まりました。サヌカイトとは、香川県で産出される水晶よりも硬度の高い天然石で、その石を加工して楽器にしたものです。澄んだ音と非常に美しい余韻が印象的で、ドラムサークルで盛り上がった会場は一転、美しく幻想的な音色に包まれました。

心地よいサヌカイトの演奏の後は、三大学の演奏者が再び舞台に登場。本学からは、植田光紀さん、冨ありささん、市橋里恵さん、荻野詩織さん、池田汐里さん、井村優太さん、神藤史也さん、横井美那さんの8名がJohn Alfieri作曲の「Fanfare for Tambourines」 Chris Brooks作曲「Stick Schtick」を演奏しました。「Stick Schtick」は、スティックと長い棒を使った、ダンスの要素も含んだ演目。途中で棒が折れてしまうアクシデントがあったものの、会場を大きく沸かせました。

フィナーレは、外山雄三作曲「ラプソディ」を出演者全員で演奏。ステージいっぱいに並べられた、打楽器が奏でる力強いサウンドに、ホール全体が包まれました。奏者・関係者の想いが込められた演奏に、会場からは惜しみない拍手が送られました。

メインコンサートに先立ち、クリニック「吹奏楽コンクール課題曲講習」を開催

中部フィルハーモニー交響楽団 伊藤拓也氏によるクリニック

陸上自衛隊第10音楽隊 瀬島有紀氏。クリニックでは熱心にメモを取る参加者の姿がみられました

佐竹伸泰氏による「打楽器メンテナンス講習」

2号館ロビーでは協賛各社による打楽器の展示・販売が行われ、多くの来場者で賑わいました

三大学合同の演奏。高橋伸哉氏作曲「Juggler for Six Percussionists」

「ドラムサークル」会場も一体となってリズムを取り、盛り上がりました

小松玲子さんのサヌカイトの演奏。神秘的な美しい音色に会場はうっとり

本学打楽器アンサンブル「Fanfare for Tambourines」

「Stick Schtick」アクシデントがあったものの会場を大いに沸かせました