名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合

「2020 文具デザイン プロジェクト」キックオフミーティング

本学講師 三枝樹氏により、1テーマ4〜5人ずつになるように、学生の希望を聞きながらチームへの割り振りを調整

2020年6月24日、本学と中部文具工業共同組合加盟の文具メーカー4社との産学連携企画、「2020 文具デザインプロジェクト」の1回目のミーティングが行われました。このプロジェクトは、デザイン領域の学生が受講する「デザイン実技Ⅳ」の講義で、3年次までに習得したデザイン技術や知識を用い、商品や製品の企画、調査、開発、製造、販売までを見据えデザイン提案を行うという実践的な内容の講座です。文具メーカーと相談しながら提案を考え、優れた提案は製品化もありうる夢のあるプロジェクトです。
今回は初回の授業で、メーカーと学生の顔合わせと課題テーマの発表が行われ、学生はどのテーマに取り組むかを決定します。メーカーごとにプレゼンテーションの時間を設け、各メーカーの紹介とテーマの発表、それぞれの独自技術や特徴の紹介がされました。
プレゼンテーションに先立ち、履修した学生が自己紹介を行いました。デザイン領域の4年生が履修する講義であり、それぞれに自分の専門と趣味などを紹介しました。デザイン領域のさまざまなコースの学生に院生も含まれ、多様な学生が集まりました。
課題テーマは、森松産業株式会社様「在宅ワークで頭を切り替える!テーブル周りグッズ」、株式会社馬印様「with コロナでの学校生活」、大同至高印刷株式会社様「オープンキャンパスで配る PPノベルティグッズ」、シヤチハタ株式会社様「授業中のノート作りを助ける筆記具・スタンプ」の4つ。コロナ禍の昨今を反映した課題や、学生にとって身近な学校や授業をテーマとした課題となりました。4月からオンラインで自宅から受講する学生にとって、自身に関係のあることでもあり、考えやすいテーマではないかと思われます。
プレゼンしていただいた各社担当の方からは、「予算や原価も考えて相談し提案して欲しい」「いいアイデアはぜひ製品化したいと社長からのいわれている」「実現可能なアイデアを求めている」など、この取り組みを非常に現実的に捉えており、この機会からいい提案が生まれることを期待するコメントがありました。
三枝樹成昭講師からは、このプロジェクトの目的と、メーカーの専門家を含めたデザインプロセスの説明、また、参考としてこれまでのプロジェクトで提案された作品の紹介がありました。
学生はプレゼンを聞き、それぞれ希望するテーマを選択、1テーマ4〜5人ずつになるように割り振られました。グループごとに集まりメーカーの方とミーティングし、現行商品や企業が保有する技術などについて質問したり、これまでの商品化の背景などの説明を受けたりしました。
今回のキックオフミーティングは、3密を避けて大教室で行われましたが、今後は基本的にオンラインで講義を行い、Facebook上で状況報告、7月中旬に状況報告の中間チェックで集まり、8月上旬にシヤチハタ株式会社様 大会議室での最終審査を行うという予定となっています。どんなアイデアが出てくるか、期待がふくらみます。

森松産業株式会社のチーム

株式会社馬印のチーム

大同至高印刷株式会社のチーム

シヤチハタ株式会社のチーム