こどもデザインだいがく2020
第4回< 開店しよう!>を開催しました

「こどもデザインだいがく」は、さまざまな「デザイン」のことについて、楽しみながら体験し、知ってもらうことを目的に、芸術大学の環境を活かしたワークショップとして2018年に開校しました。本年度で3回目を迎える予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受けやむなく中止としておりました。影響は落ち藩いたとは言えない状況ですが、感染防止対策を万全にした上で、回数を4回に限定して開催しました。
 第1回は<企画してみよう!>お店のマークや商品の内容を、スケッチしながらどんなお店にしたいか考えました。
 2回目は<商品を作ろう!>いろいろな道具や材料をた<さん使って実際に商品を作りました。
 3回目は<お店を作ろう!>本学西キャンパス駐車場横交流スペース(コンテナ)に、棚や看板を作って自分のお店を構える準備をしました。バッケージやポスター・チラシも作りました。

 そして最終日である11月29日(日)はとても良いお天気の中、いよいよお店がオープンです。当日ぎりぎりまで頑張って準備したお店に、お父さんやお母さん、お友だちも集まり、お店の無事オープンをお祝いしてジュースで乾杯!さぁ販売スタートです。お客さんに商品の説明をしたり、値段の交渉やお会計も全部自分たちで行いました。

 日が傾きかけるころには商品はほぼ完売。生徒さん、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんもみんな幸せそうにオレンジ色に輝いていました。

NPO法人子育てネットワークあすなろの水野美保代表と
本学デザイン領域イラストレーションコース丸岡慎一講師にお話をうかがいました。

丸岡慎一講師(写真左)

 今年は春からコロナウイルス感染症拡大の影響で開催を中止せざるを得ない状態が続き、このまま全くできないのではないかと心配していました。ところが後半になると、感染拡大予防のガイドラインが整備されたり、「子どもゆめ基金」(→国と民間が協力して子どもの体験・読書活動などを応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金)の助成を得ることができて、回数は少なくなりましたが何とか開催することができました。初年度からずっと参加してくれている生徒さんや、東京などで実際に子供のワークショップをキュレーションしている本学卒業生も運営スタッフとして手伝ってくれたので、限られた回数でも、私の介入が最小限でも、このような充実した展示となりました。

水野美保代表(写真右)

 親御さんたちは、子供達がデザインしたり作ったりしたものがクオリティがとても高い状態でかたちになり、そしてそれがショップで手に取れて、作品を介して子供達と交流できる事への「驚き」と「満足感」を口々にお話してくださいます。名古屋芸術大学の高いスキルに支えられたクオリティ高さが「こどもデザインだいがく」の魅力だと思います。