森のくまっこ 子どもコマ大戦、開催

 2021年1月20日、認定こども園 森のくまっこにて、株式会社クリタテクノから黒田正和さん(将軍さま)、北名古屋市 商工農政課から世古隆史さん、山田昌宏さんをお招きし、「子どもコマ大戦」を開催しました。コマ大戦とは、正式名称を「全日本製造業コマ大戦」といい、町工場の制作技術のアピールと販路拡大、成長を目的に全国の製造業者が自社の技術と誇りをかけて制作したコマを持ち寄り、一対一で競い合うユニークな競技会。子どもコマ大戦は、そのコマ大戦の連携事業で、民間企業と市民、児童館などコマを起点に交流をはかるものです。(株)クリタテクノさんは、地区大会優勝、全国大会出場常連のチームで、通年のポイントランキングでも例年上位に加わる強豪なのであります。黒田さんは、普段から北名古屋市内の児童館で活動、大人から子どもまで幅広い年齢層にむけコマ教室や大会も開いています。その活動の一環として、森のくまっこのすぐ近隣(株)クリタテクノさんから来ていただきました。

 競技は簡単。一対一でコマを回し、長く回っていたほうが勝ち。2回先勝したほうが勝ち残りのトーナメントで、優勝者を決定します。子どもたちは4つのグループに分かれ、トーナメント戦を戦います。使うコマは、全日本製造業コマ大戦公認の超精密メタルコマ。赤、青、緑の三種類のコマがあり、それぞれ長く回り持久戦に強い、重くてパワフル、重心が高く攻撃に強い、といった特徴があります。子どもたちは、普段からこのコマを使って遊んでいて、自分の得意なコマで勝負します。一対一の勝負とあって、遊びよりも少し緊張した面持ちで子どもたちはコマ大戦を楽しみました。焦って土俵からはみだしてしまうコマや、何度も引き分けになってしまう微妙な勝負、4つのテーブルでは熱い戦いがくり広げられました。黒田さんからは「同じコマを使った勝負で右利きと左利きの人がコマを回すと、回転が異なるので歯車がかみ合うようにコマが同調し、コマ同士が同じ速度になり勝負がつかなくなるんだよ」と説明があり、大人はなるほどと納得、子どもたちからは「意味ないじゃ~ん!」と声の上がる一幕も。
 トーナメントと敗者復活戦の決勝戦では黒田さんが審判となり、子どもたち全員で勝負を見守りました。がんばれ、がんばれと声援が送られ、大いに盛り上がりました。

 トーナメントが終わったあとは、黒田さんから全日本製造業コマ大戦で使われた競技用のコマの紹介がありました。簡単にユニークな設計思想とコマが持つ特長が紹介されると、子どもたちは目を輝かせるようにしてコマを見つめ、もっともっとコマについて知りたいといった感想も聞かれました。
 最後に表彰式が行われ、優勝した子どもたちに賞状とメダルが贈られました。コマで遊ぶだけでなく、子どもたちの好奇心をかきたてるものがあったように感じました。黒田さんからは、「お父さんお母さんといっしょにいつでも(株)クリタテクノに遊びに来て」と説明があり、子どもたちも大きく頷いていました。