4月1日、2021年度名古屋芸術大学 入学式を西キャンパス 体育館にて挙行しました。
うららかな春の日差しの下、新たな学部生、大学院生が芸大生としての第一歩を踏み出しました。
式典はコロナウイルス感染防止を考慮し学生のみの入場とし、来賓および保護者の方々にも入場を控えていただき、オンラインで配信を行いました。
竹本義明学長により入学許可の宣言が行われ、式辞、入学生代表として大学院総代 人間発達研究科 大鷲栄里さん、学部総代 デザイン領域 疋田美有さんの宣誓と続きました。
新入生の皆さんご入学おめでとうございます。
本学の教職員を代表して、心からお祝いを申し上げます。
名古屋芸術大学は、東海地区唯一の総合芸術大学として一九七〇年に設立され、昨年創立五十周年を迎えまました。。その間、芸術教育、保育・幼児教育による人材育成により、その社会的使命を果たしてきました。
いま社会では、急速なグローバル化と情報化により、すべての分野で境界のない新たな社会が形成されています。本学は二〇一七年度から社会の変化に対応するため大学の教育組織を大きく改編しました。
学部・学科の垣根を低くし、専門教育や分野を超えて関係する分野との連携を強め、社会において時代が求める創造力、プロデュース力、表現力を発揮し、活躍できる人材育成を目指しています。
昨年は四月早々に新型コロナウイルス感染症の拡大により、入学式を中止し授業を一部オンラインで実施しました。五月からは感染防止対策を徹底し、大きな混乱もなく対面授業を実施してまいりました。今年度は一部の授業を除き、対面授業を実施する体制に移行することになりました。
本学が培ってきた音楽、美術、デザインの専門実技教育に、対面授業は不可欠であり、実施により学生の興味や資質に応え、意識の多様化に対応できると考えています。そして、社会で不可欠な知識、コミュニケーション力、問題を発見し解決する力の習得を可能にするものです。また、人間発達学部においては、芸術系大学にある子ども発達学科という特色を最大限生かし、主体的に学習・研究ができるよう、ゼミ活動を充実させ、教育・保育実習において地域の方との交流を行い、実践力を養うことができます。
これは、大学卒業後を見据えて、キャリア教育の取り組みを強化し、自治体や企業との連携を進展させ、具体的には芸術による教育・研究を発展させ、全学総合共通科目による学際的な学びにより、芸術的な素養を高め、すべての学生が社会に出て活躍できる取り組みを可能にすると考えています。
入学された皆さんは、それぞれの専門性の追求に加え、異なるものが連携することで新たな創造性が生まれることを認識し、自ら境界線や限界線をひかず新しい発想を持って下さい。そうすることにより芸術や教育を通じたグローバル人材として、社会に羽ばたくことができると考えています。
今日から、卒業後・修了後の自らの姿を想い描きながら、目標をもって、大学生活のスタートを切っていただきたいと思います。我々教職員は、皆さんの希望を実現するため、責任を持って関わって参ります。
皆さんのこれからの大学生活が、希望に満ちあふれ、実り豊かなものになる事を心から願い、入学式にあたっての私からの歓迎の挨拶といたします。
令和三年四月一日
学長 竹本義明