文芸・ライティングコース 豊橋市のんほいパークにて「新博物誌展」開催、ワークショップも

 文芸・ライティングコースは、豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」にて、2022年4月10日(日) ~5月7日(土)、身近な動植物をテーマに散文詩とイラストをあわせた「新博物誌」の展示を行っています。新博物誌は、ジュール・ルナール(仏)の「博物誌」(1896年刊)を下敷きに、文芸・ライティングコースの学生が文章を書き、日本画・洋画・コミュニケーションアートの学生が挿絵を描いて制作している冊子。例年、文芸・ライティングコース学生が熱を入れて取り組んでいる課題です。今回の展示では、2021年~2022年にかけてのんほいパークの動植物について綴った15点の原画を展示しています。

 これにあわせ、2022年4月10日(日)、体験型ワークショップ「のんほい博物誌ー園内の動植物を詩的な文章で表現してみよう!」を開催。参加者は学生とともに、のんほいパークを散策、自由な感性で詩や散文を制作、日本画コースの学生が描いた挿絵とあわせるか自身で挿絵も仕上げ、表現することを楽しむワークショップです。学生らにとっても身を入れて取り組む課題だけにワークショップとしては難易度が高めに感じますが、のんほいパークに何度も足を運んでいる公園をよく知ったお客さまが参加し、大いに楽しみました。
 園内の散策は、作品の展示会場でもある展望塔に集合し、あらかじめ設定しておいた動物園コース、植物園コースなど参加者の希望にあわせて学生と一緒に散策しました。園内の説明書きなどを読んでイメージを膨らませながら、動植物の気になる部分をメモしたりスケッチしたり、思い思いの方法で記録し、豊橋市自然史博物館内の会場で創作しました。
 参加者に同行した文芸・ライティングコースの学生らは、植物の名前などをメモ、追加してスマートフォンで植物の習性や花言葉、まつわるエピソードなどを調べ、それぞれにユニークなポイントを見つけだしていました。日本画コースの学生は、動植物をその場で手早くスケッチ。鮮やかな手つきと出来映えに一般のお客さんからも注目を集めていました。
 散策を経て豊橋市自然史博物館内に集まり40分ほどで作品を仕上げたあとは、それぞれに音読して発表、簡単な講評会となりました。言葉と絵の組み合わせかたについて挿絵がある分、言葉で説明しすぎないようにすることや、さらにイメージを広げる表現方法などの質問も挙がり、参加者らは表現の奥深さやおもしろさを感じました。

ワークショップは終了しましたが、「新博物誌展」は2022年5月7日(土)まで開催しています。ぜひ、ご覧ください。

新博物誌展

期間: 2022年5月7日(土)まで開催中
時間: 9:00~16:30 (入園は16:00まで)
場所: 豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」 展望塔エントランスホール