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デンソー・デザイン部による特別講座「広告表現論」が行われました

進行を務めた株式会社デンソー・デザイン部の杉山 真二氏 進行を務めた株式会社デンソー・デザイン部の杉山 真二氏
デンソーのVI計画の解説スライド デンソーのVI計画の解説スライド
展示ブースの解説スライド 展示ブースの解説スライド
タブレットを使ってパッケージに施されたAR技術を体験する学生と杉山氏 タブレットを使ってパッケージに施されたAR技術を体験する学生と杉山氏

2014年7月24日(木)、本学西キャンパスG棟207教室で、デザイン学部の公開講座「広告表現論」が開催されました。講師に株式会社デンソー・デザイン部から井之前 正輝氏、杉山 真二氏、森下 奈緒子氏をお招きし、「企業が求めるデザイナーの役割」についてお話を伺いました。

講義では、ブランディングの重要性と、ブランディングの具体的な手法についての解説が行われました。ブランディングは、企業の魅力を正しく伝えることを目的とし、社外では競合との差別化を図り、社内では社員同士の士気向上などの効果の実現を目指すものです。デンソーのVI計画やパッケージデザイン、展示ブース、キャラクターを活用したプロダクトなどの事例を交え、「企業ブランディング」、「商品ブランディング」、「技術ブランディング」、「デザインブランディング」の4つブランディング術について説明が行われました。

2008年にデンソー・デザイン部が手がけたデンソーのVI計画では、デンソーの本質的な価値である「品質へのこだわり」を正方形にシンボライズし、その正方形が柔軟に変化して多様なニーズに応えることができるもとしました。そのVIをベースにサイン計画やパッケージデザイン、展示ブースデザインなどが一貫したイメージで展開されています。

日本ではブランディングの必要性を感じていない企業がまだ多く、企業ブランディングでは、理想の姿を視覚化して見せることが大切です。デザイナーはサインやパッケージ、広告など、すべての媒体をひとつのコンセプトでつなぎ、一貫した良好なイメージが構築できることを示す役割を担っています。

進行を務めた杉山氏は、デザイナーに求められる役割について次のように説明されました。「デザイナーは美しいものを作るだけではなく、美しく機能するものを世に広めるためのルール化、展開力ある仕組みを構築する役割が求められています。」

また、講義のなかでは、「見えない技術を可視化する」の解説で、学生たちがタブレット端末を使い、拡張現実技術「AR」の効果を楽しく体験する機会なども設けられました。

まとめでは、デザイナーの役割の変化についても触れられ、「グラフィックだけとか、プロダクトだけとか、映像だけとか、領域を限定する時代ではありません。プロとして専門領域の向上に取り組むのは絶対的な条件ですが、それに加え、新しいことに挑戦していく強い意志が必要です。他の領域を侵していくといった、枠を超えたスタンスがあれば、常に仕事が楽しく感じるに違いありません。」として、全てのデザイナーにブランディングの視点が求められていることを説明して、講義を終えられました。