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第37回名古屋芸術大学オペラ公演「不思議の国のアリス」が上演されました

2015年2月27日(金)と28日(土)の両日にわたり、名古屋市千種文化小劇場(名古屋市・吹上)で、第37回名古屋芸術大学オペラ公演が行われました。演目はルイス・キャロル作の童話として広く知られる「不思議の国のアリス」。今回上演されたのは、そのルイス・キャロルの原作をもとに、作曲家の木下牧子さんが2003年に発表したオペラ作品。総監督・演出は本学教授の澤脇達晴が、指揮は山田正丈が担当

退屈そうにするアリスと本に夢中の姉 退屈そうにするアリスと本に夢中の姉
白うさぎとアリス 白うさぎとアリス
不思議の国へと迷い込んだアリス 不思議の国へと迷い込んだアリス
笑い猫とアリス 笑い猫とアリス
ドードー鳥たちとぐるぐる競争をするアリス ドードー鳥たちとぐるぐる競争をするアリス
公爵夫人とアリス 公爵夫人とアリス
観客席の様子 観客席の様子

し、会場の円形ステージを活かしたユニークな舞台演出も見どころのひとつとして話題を呼びました。

 

舞台は、少女アリスが読書に夢中の姉と広場で過ごしていると、慌てた様子の白うさぎを見かけ、後を追ううちに不思議な世界へと迷い込んでしまうところからスタート。第一幕では、笑い猫やドードー鳥、公爵夫人、帽子屋など、「不思議の国のアリス」に登場する、ユニークで個性的な人や動物たちとの出会いが描かれます。第二幕では、野蛮なハートの女王のクロッケー大会やおかしな裁判などが繰り広げられ、最後は全員が狂ったように騒然となった瞬間、アリスのまわりから誰もいなくなってしまいます。ふと気がつくと、アリスは姉といた広場に戻り、今までの出来事はすべて夢だったことに気づきます。姉はそんなアリスに純粋な気持ちのまま大人に成長してほしいと願うところで、この舞台の幕が下ります。演者たちの熱のこもった演技と歌声に、満席の客席から惜しみない拍手が送られました。

 

今回のオペラ公演は、本学教員が音楽指導と振り付けを行い、オーケストラは演奏学科弦管打コースの学生が担当し、音楽研究科の大学院生やミュージカルコースの学生の協力により作り上げられています。まさに音楽学部の総力を上げた本年度最後の舞台に相応しいステージとなりました。総監督・演出の澤脇は、本公演について公演プログラムで次のようにコメントしています。

 

「この作品は、アリスが夢の中で起こった奇想天外な出来事を、どのようにして乗り越えていくかというお話しです。しゃべる動物や花、変わったお茶会、奇妙なクロッケー大会、いつも“首をはねよ!”と叫ぶ女王など、夢の中で次々とおかしなことが起こります。(中略)初めてご覧になられる方は、このオペラはいったい何だろうと思われることでしょう。そのとき、これは夢の中の出来事で、その中に一緒にいると想像を逞(たくま)しくしてご覧いただきたいと思います。(中略)私たちの社会でも不確かなことが山のようにあり、思いもかけないことが、たびたび起こります。いいことならラッキーなのですが、大抵はアンラッキーというのが世の常です。アリスは子どもながらその困難を乗り越えて行きます。これは、童話というよりアリスのように勇気をもって立ち向かってほしいという、今に生きる学生諸君への応援ドラマなのかもしれません。」