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人間発達学部 文化創造セミナー 「保育者・教育者になるための芸術ワークショップ」が開催されました。

2015年5月14日(木)、本学東キャンパス11号館において人間発達学部の文化創造セミナー「保育者・教育者になるための芸術ワークショップ」が開催されました。1年生を中心に多くの学生と教職員が参加しました。

講師は、アニエス・デフォス氏(俳優・演出家・写真家)とローラン・デュポン氏(俳優・音楽家・演出家)のお二人で、フランスのヴァルドワーズ市で開かれる、子どもと保護者のための舞台芸術の祭典「はじめての出会いヨーロッパフェスティバル」の創設者で、保育に舞台芸術がどのように位置づけられるか?を実践を通して追求しておられます。

ローラン・デュポン氏によるスペクタクル「列島」の上演 ローラン・デュポン氏によるスペクタクル「列島」の上演
ローラン・デュポン氏によるスペクタクル「列島」の上演 ローラン・デュポン氏によるスペクタクル「列島」の上演
セミナー会場の様子、熱心に視聴する学生たち セミナー会場の様子、熱心に視聴する学生たち
ローラン・デュポン氏の指導で、会場を歩く学生たち ローラン・デュポン氏の指導で、会場を歩く学生たち
同上、早歩きのパフォーマンス 同上、早歩きのパフォーマンス
学生たちに動き方を指導するローラン・デュポン氏 学生たちに動き方を指導するローラン・デュポン氏
アニエス・デフォス氏の指導によるパフォーマンス アニエス・デフォス氏の指導によるパフォーマンス

開演に先立ち、人間発達学部長加藤義信より講師の紹介を兼ねた挨拶がありました。

 セミナー前半は、ローラン・デュポン氏によるスペクタクル「列島」の上演でした。歌を歌いながら、白い布と、大小異なる大きさの丸い皮張りの手桶のような用具を用いて、床の上で回したり、手に持ってかざしたり、口元に持ってきて口を開いているような仕草をしたり、様々なポーズを取りながら、また、叩いて音を出したりしながらのパフォーマンスでした。床上の舞台には、後ろに海と陸と空を模した布が掛けられていて、「列島」がイメージされていました。

 上演は30分程度で終了し、その後は、会場の視聴者から質問を受けました。「歌っている時は何語で歌っていますか」などの質問に対して、「言葉ではなく、音やメロディーとして捉えてください。」との回答がありました。

 セミナー後半は、参加した学生たち全員によるワークショップが行われました。。最初は、ローラン・デュポン氏の手拍子の合図で、会場をゆっくり回りながら歩き、次の手拍子で、今度は早く歩き回るといった繰り返しの内容でした。

次は、4つのグループに分かれて同様の内容で行われました。1グループずつ、広い会場全体を歩いたり走ったりして、止まった時に、人と人との間に空き地が出来ないようにバランス良く会場を使う練習でした。

 最初は、何となく恥ずかしがって動きの悪かった学生たちも、ローラン・デュポン氏の模範演技などに刺激を受けて、後半は、積極的に動き回っていました。

 続いて、アニエス・デフォス氏の指導により、数組に分かれて一人ずつ会場を歩くパフォーマンスも行われました。

こうして、学生たち自らが身体を動かすことを体験したこの日のワークショップは終了しました。

 

 

【プロフイール】アニエス・デフォス(Agnes Desfosses)

フランス、パリ生まれの俳優、演出家、写真家。1980年から劇団に参加、1990年

に劇団ACTA(Association de Creation Theatrale et Audio宙suelle)を創設。音

楽、造形、ダンス等さまざまな芸術家と共同作品を発表し、視覚的、聴覚的、身体

的な芸術言語の総合した舞台芸術の演出を行ってきた。1994年に6か月から4歳の

子どものためのスペクタクルを初めて創作して成功を収め、 ドイッ、ポルトガル、

スがイン、フィンランド、ベルギー等に招かれて上演した。ここで、幼い子ども

のすばらしい集中力、感受性、想像力に出会った。これをきっかけに、Vllliers k

Bel市で、乳幼児のための舞台芸術の祭典「はじめての出会い、生のスペクタクル

フェステイバルJを企画、2003年以来隔年に催している。また保育者への研修

も多数回行っている。2014年に劇団ACTAの代表を退き、もう一つのプロである

子どもの写真家の仕事にシフトしている。2014年にはフランス政府からレジオン・

ドヌール勲章を受けた。

【プロフイール】ローラン・デュポン(Laurent Dupont)

フランス、パリ生まれの俳優、音楽家、演出家。1980年にイタリアで、美術家や

ビデオミュージシャンと共に、実験的ミュージカル劇団を創設。その頃から、ドイ

ツ、フィンランド、イタリア、フランス、オーストラリアの芸術家との共同制作に

より、視覚と音を組み合わせた、乳幼児のための芸術の創造に取り組む。1992年

からけ、今回上演される「列島Jをはじめ、乳幼児に向けた舞台芸術の作品を次々

と発表し、各国での上演と芸術家とのコラボレーションを行ってきた。2008年から

アニエス・デフォス氏主幹のACTAとの共同制作を開始。4歳児以上を対象とす

る「身体で」「机の下」を創作し、2014年の最新作は、保育園の子どもが石鹸をい

じる感触について先生や親と語り合ったことばをもとにしたスペクタクルである。

デフオス氏の後継者として2014年から劇団ACTA代表。

(プロフィールは日本保育学会第68回大会国際シンポジウム資料より抜粋)