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浜谷直人氏「『発達障がい児など困難をかかえた子どもの保育』-自己肯定感と仲間意識の視点から-」が開催されました

浜谷直人氏の講座の様子 浜谷直人氏の講座の様子
会場の様子 会場の様子

人間発達学部が主催する特別公開講座が、9月19日(土)、ウィルあいち(名古屋市東区)で開催されました。首都大学東京・教授の浜谷直人氏を講師に、「『発達障がい児など困難をかかえた子どもの保育』-自己肯定感と仲間意識の視点から-」をテーマに行われました。

会場には、人間発達学部の学生をはじめ、卒業生や幼稚園・保育所・子ども園の先生など教育の現場に携わる大勢の皆さんにご来場いただきました。

浜谷氏は、保育園・幼稚園・学童クラブ・学校への巡回相談員として、保育者・教師・指導員とともに、子どもたちへの発達の保障と活動への参加の実現、その支援実践の理論化に取り組まれています。

講座では、浜谷氏の著書「仲間とともに自己肯定感が育つ保育―安心のなかで挑戦する子どもたち」や「場面の切り替えから保育を見直す―遊びこむ実践で仲間意識が育つ」などで発表された内容に、巡回相談員として、実際に保育の現場で見聞きした事例を交え、発達障がいを持つ子どもたちの支援について説明をされました。

「支援を必要とする発達障がいを持つ子どもがいるクラスの先生は、その子ども自身に関心が向きがちですが、クラスの中には、発達障がいを持つ子どもに影響を及ぼす、挑発者(ミニ先生)や問題児などがいることに注目すべきです。実は、その挑発者や問題児なども支援を必要としています。『支援が必要な子どもがいるクラス』という見方ではなく、『支援が必要なクラス』だといった認識で取り組みましょう。」と解説されました。さらに、「発達障がいを持った子どもたちと生活するということは、彼らの気持ちを受け止めた上で共同生活をするということです。今まで抱いていた共同生活のイメージとは異なるかもしれませんが、すごく面白いことが生まれる可能性を秘めています。」と付け加えました。

続いて、自己肯定感の育み方や遊び込みの重要性、場面の切り替えのポイントについて解説をされました。その話しの中で、「子どもの自己肯定感の育成の前に、保育者が自己肯定感を感じられることが大切です。『保育っていいな~』『保育者でよかったな~』といったように、じんわりとした達成感が味わえるようになりたいですね。」と、会場の保育者の方々にアドバイスを送られました。

最後に「大人たちが決めた形に子どもたちを繕うのではなく、発達障がいを持った子どもの世界に自ら寄り添いながら、その世界を好きになり、保育者自身も楽しみながら、保育も子供も大好きになることが大切です。心の底から『明日またおいでよ』『明日○○しようね』って言えるような保育の積み重ねの中でこそ、困難をかかえた子どもの保育は花開いて行くと思います。これからも、皆さんと一緒に考えて行きたいですね。」と講座を結び、客席から大きな拍手が送られました。