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デザイン学部特別客員教授ポール・プリーストマン氏によるデザインレクチャーが開催されました

デザインワークショップの様子 デザインワークショップの様子

2015年10月3日(土)、本学西キャンパスB棟大講義室で、デザイン学部特別客員教授のポール・プリーストマン氏によるデザインレクチャーが開催されました。

レクチャーに先立つ10月1日、2日には、インダストリアルデザインコースの3年生を主対象とした自転車のデザインワークショップが開催されました。学生たちは4グループに分かれてアイデアを出し合い、ポール・プリーストマン氏からベストのアイデアの指示を受け、それをデザインしてプレゼンテーションするといった内容でした。

この日のレクチャーでは、プリーストマン氏による未来の鉄道の乗り換え方の提案をはじめ、ロンドン地下鉄のニューデザイン、エアバス社やカタール航空ファーストクラスのインテリアデザイン、タイ航空、ユナイテッド航空のブランディング、機内シートと一体になる移動式シートの提案、NASAから依頼を受けた宇宙カプセルの提案などについて、画像や映像を見ながら詳しく解説されました。

「問題解決型」のデザインを得意とするプリーストマン氏は、レクチャーの中で、大都市を中心とした大気汚染を深刻に捉え、物流などのクルマ利用を減らすための手段の一つとして、大量輸送の良さを見直すことに現在興味を持っていると説明されました。鉄道や航空機などのデザインを数多く手がけられている背景には、そんな理由があるのかもしれません。

ポール・プリーストマン氏 ポール・プリーストマン氏
プリーストマン氏が手がけたロンドンの地下鉄 プリーストマン氏が手がけたロンドンの地下鉄
航空機の室内デザインの一例 航空機の室内デザインの一例
宇宙カプセルのビジュアル 宇宙カプセルのビジュアル

そのプリーストマン氏のオフィスにはCG映像制作部門があり、今日のプロダクトデザインでは、立体的に構成されたデザインアイデアを、スピーディーに立体映像化することが求められていると説明されました。他にも、グラフィックやテキスタイルなどの専門部門があり、デザイナーたちがプロジェクトに取り組む際には、2~3週間ほどクライアントの現地に滞在し、その国の文化に関するリファレンス(詳細マニュアル)を必ず作成するとのことでした。それは、国によってデザインスタイルに違いや共通点があり、その国の文化をより多くリサーチして、よく研究していくことが大切だからだと話されました。

最後に、「デザイナーを目指す人は、オールラウンダーである必要はありません。自分が興味を持った専門分野に特化すればいいと思います。ただし、これからいろいろな事に興味を持つことと思いますが、その興味の対象が変化していくことはとても良いことです。」と参加者に伝え、このレクチャーを締めくくりました。

<ポール・プリーストマン氏略歴>

英国王立美術大学院(RCA)インダストリアルデザイン学部を修了後、大阪国際デザインコンペで通産大臣賞を獲得。1989年にプリーストマン&グッディデザインオフィスを設立し、1991年に高齢者や障害者に使いやすいガスクッカーでU.K. Design Awardを受賞。1996年にインペリアルカレッジと共同開発したヨットの帆の空力を活用した布製扇風機「SOFT FAN」でU.S.ID Awardを受賞。2014年にはU.K.ベストデザインオフィスに選ばれ、活躍の場を世界へと広げている。