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デザイン学部特別客員教授 若林剛之氏ワークショップ 「浴衣に似合う帽子」の選考講評会が行われました

会場で挨拶をする若林剛之先生(中央)、右手後方は、テキスタイル担当の扇千花教授と助手の秋保久美子さん 会場で挨拶をする若林剛之先生(中央)、右手後方は、テキスタイル担当の扇千花教授と助手の秋保久美子さん
自身のデザインした帽子を展示し、その後ろに整列した学生たち 自身のデザインした帽子を展示し、その後ろに整列した学生たち
帽子を被った学生にアドヴァイスを送る若林先生 帽子を被った学生にアドヴァイスを送る若林先生
ホワイトボードに貼り付けた発注要望指示書を見ながら講評をする若林先生 ホワイトボードに貼り付けた発注要望指示書を見ながら講評をする若林先生
帽子の被り方を指導する若林先生 帽子の被り方を指導する若林先生
デザインした帽子を手にとって説明する学生 デザインした帽子を手にとって説明する学生
若林先生に帽子の特徴について説明する学生 若林先生に帽子の特徴について説明する学生
今回、商品化候補として選考された帽子 今回、商品化候補として選考された帽子

2016年1月19日(水)西キャンパスのX棟テキスタイル工房で、デザイン学部特別客員教授の若林剛之氏によるワークショップ「浴衣に似合う帽子」のサンプル選考講評会が行われました。

このワークショップは、テキスタイルデザインコース3年生の授業「実技Ⅲ-3」の課題として行われてきたもので、昨年前期にスタートし、6月16日には若林剛之先生による講演「デザイナーが地場産業に関わり、地元学生がそれを担う意義」が開催されました。そして、その後学生たちは帽子のデザインに取り組み、11月18日には、帽子のデザインチェックが行われました。12月には、学生たちは名古屋市内のワールドハットや安森に出向き、サンプルを生産しました。そして、この日のサンプル選考講評会を迎えています。

本学テキスタイルデザインコースは、若林剛之先生とは2012年から「浴衣に似合う帽子制作」のプロジェクトを進めています。これは、若林剛之先生が主宰するSOU・SOUが和装を現代的に進化させたブランドであることに加え、名古屋が全国的にも帽子産業の盛んな地域であることから始まったプロジェクトです。去年までに学生のデザインした3型の帽子が若林剛之先生に選ばれ、名古屋の帽子工場で生産して、SOU・SOUでの販売に至っています。

この日は、3年生12名がデザインした帽子のサンプル19点が展示されて行われました。若林剛之先生による新年の挨拶の後、早速、講評会に移りました。

講評会は最初に、学生が自分のデザインした帽子について、「どんな帽子なのか、その用途は、使用素材や作り方について、イメージどおりに出来上がっているか、」などについてプレゼンテーションしました。その後、学生が実際に帽子を被ってみせて、そして、若林剛之先生から講評を受けるというかたちで進行しました。

若林剛之先生からは、様々なアドヴァイスが送られました。「まず、浴衣に似合うか否かが大切で、浴衣を着た時に被りたくなるかどうか。自分のイメージと出来上がった製品にギャップがあれば、それをどのようにして埋めるか。この製品がベストなのか、改良すべき点は無いのか。ベースは出来ていて方向性は良いが、もう少しここをこのように改良したらどうか。これはファーストサンプルとしては良いか、改良の余地があるので、セカンドサンプルを作ってより良いものを作ろう。」など、学生一人ひとりの作品について、丁寧かつ適切な講評をいただきました。

ひと通り講評を終えた後で、今回提案された19点の作品の中から、今後改良を加えればSOU・SOUで販売できる可能性のある13点が選抜されました。

若林剛之先生からは、「これらの作品を会社でスタッフと検討して商品化できるか否か検討します」とのお話があり、本日の選考講評会を終了しました。

最後に、若林剛之先生からデザイナーを目指す学生たちに向けて、はなむけの言葉がありました。

「これから皆さんが社会に出た時には、どんな人と出会うかで成長が決まります。会社では“この人可愛げがあるな”と思ってもらえることが大切で、こういう人はチャンスを貰えることが多くあります。世の中に存在する不幸や不平等は、皆さんの頭の中にあり、それを変えるのも皆さんの気持ち次第です。ネコに餌をあげたり、植物に水をあげたりするように、全てのものに“愛情”をあげることが大切で、ほしいのはモノでは無く、“人の気持ち”です。しかられることは、しかる人に愛情があるからです。デザインすることは、世の中のためになり、世の中の人を幸せにする為です。楽しんで仕事をすることが大切です。出来ることを一生懸命やりましょう。学生時代はサボらないで真面目にやってほしい。モノ作りをする人は、求められることを100%やるだけ。会社では、上司から頼まれたことは必ずやることです。あなたに出来ないことは頼まれないのだから」と、自身の48年間の人生の中で会得した事柄についてお話いただきました。

 

 

<若林剛之氏略歴>

日本メンズアパレルアカデミーでオーダーメイドの紳士服を学んだ後、(株)ファイブフォックス入社。企画パターンを担当する。退社後、渡米。’94年自身で買い付けした商品を扱うセレクトショップをオープン。’02年よりSOU・SOUをスタート。’03年にオリジナル地下足袋コレクションをNYで発表。現在は、有松鳴海絞のプロデュース、様々な産地や職人とのコラボレート等を精力的に手がけている。京都造形大学准教授、名古屋芸術大学特別客員教授。