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デンバー大学ラモント音楽院・名古屋芸術大学音楽学部 交流演奏会を開催しました

2016年11月10日(木)、本学東キャンパス2号館の大アンサンブル室において、姉妹校であるデンバー大学ラモント音楽院 作曲科教授 クリス・マロイ氏を迎えての交流演奏会を開催しました。

この演奏会は、本学国際交流センターの主催によるもので、クリス・マロイ氏の作品と本学教授田中範康の作品を本学の講師たちが演奏するものです。

18時15分の開演でしたが、大アンサンブル室には多くの観客が集まり、用意されていた席が足りなくなるほどの盛況。急遽、サウンド・メディアコースの学生たちが椅子を運び入れて席を作り、予定よりも遅れての開演となりました。

演奏を始める前に、田中範康氏からクリス・マロイ氏と、現代音楽についての説明がありました。ステージの中心には、ピアノがセットされていますが、通常のアコースティックの演奏会とは異なりピアノを取り囲むようにPAセットが配置され、客席の最前列にもキーボードやコンピュータが、また、背後にはスクリーンがセットされています。これらのPAセットは、通常のコンサートのように楽器の音を増幅して再生するためではなく、効果としての装置であること、楽器の音を電気的に処理し瞬時にフィードバックして表現として使っているなど、現代のエレクトロニクスを利用した音楽であることなどが紹介されました。

紹介のあと、クリス・マロイ氏が登場し、1曲目の「ピアノ、エレクトロニクスのための 冷光」が演奏されました。ピアノを弾きながら、傍らにあるコンピュータを駆使しての演奏で、観客は幻想的な音の世界に一気に引き込まれたようでした。2曲目は、田中範康氏の作品「モノローグピアノ曲集より 第1番」を、本学教授山田敏裕が演奏。どこか日本的な神秘的な楽曲に、やはり観客は心を奪われた様子でした。3曲目は、再びクリス・マロイ氏の作品ですが、映像に音楽を乗せた作品で映像よりも音楽表現として上演され、音楽表現の幅の広さを感じさせるものでした。

4曲目の演奏を終えたところで休憩が入り、第2部となりました。第2部の始めに、今度はクリス・マロイ氏が挨拶に立ち、ジョークを交えた楽しいトークとなりました。演奏会に多くの皆さんに来場してもらい感謝していること、プレイヤーの技術の高さ、ことに難曲をマスターしていただいたクラリネットの本学教授の竹内雅一、PAセットを準備していただいた本学准教授の長江和哉に謝辞を述べました。挨拶の最後に「アリガトウ」と締めくくると、観客からは大きな拍手が上がりました。後半も、エレクトロニクスとアコースティックを組み合わせた楽曲を中心に5曲演奏されました。最後の曲は田中範康氏の「ソプラノ、バスクラリネット、エレクトロニクスのためのSparkling in the Space IV」で、森川栄子氏のソプラノ、青山映道氏のバスクラリネットに、田中氏のエレクトロニクスが加わるアンサンブルで、iPhoneや効果音としてのキーボードを用いるなど、非常に興味深いものでした。

第1部

ピアノ、エレクトロニクスのための冷光

Cold Light for Piano with Electronic Sounds

作・ピアノ クリス・マロイ

 

モノローグ ピアノ曲集より 第1番

No.1 from Monologue Piano Book

作 田中範康

ピアノ 山田敏裕(本学教授)

 

豊かな財源作戦

Operation Deep Pockets

作 クリス・マロイ

 

ピアノのための小さな光

Nubble Light for Solo Piano

作 クリス・マロイ

ピアノ 戸田恵(本学大学院修了)

 

第2部

蛙、魚、龍

A Frog, a Fish, a Dragon

作・ピアノ クリス・マロイ

ソプラノ 森川栄子(愛知県立芸大教授)

バスクラリネット 藤井香織(本学非常勤講師)

 

人工ソプラノによるグライディング・インターバル

The Gliding Intervals for Artificial Soprano

作 クリス・マロイ

 

ギターとフルートのための「無言歌」

Song Without Words for Flute and Guitar

作 田中範康

フルート 磯貝俊幸(金城学院大学文化部音楽芸術学科准教授)

ギター 酒井康雄(本学非常勤講師)

 

クラリネットとエレクトロニクスのための天空の息吹

A Celestial Breath for Clarinet with Electronics

作・エレクトロニクス クリス・マロイ

クラリネット 竹内雅一(本学教授)

 

ソプラノ、バスクラリネット、エレクトロニクスのためのスパークリング・イン・ザ・スペースⅣ -祈りの時-

Sparkling in the Space for Soprano, Bass Clarinet and Electronics

作・エレクトロニクス 田中範康

ソプラノ:森川栄子(愛知県立芸大教授)

バスクラリネット:青山映道(本学非常勤講師)

演奏に先立ち田中範康氏からクリス・マロイ氏の紹介と現代音楽について説明 演奏に先立ち田中範康氏からクリス・マロイ氏の紹介と現代音楽について説明
クリス・マロイ氏による演奏。ピアノと傍らにあるコンピュータを操作 クリス・マロイ氏による演奏。ピアノと傍らにあるコンピュータを操作
「モノローグ ピアノ曲集より 第1番」ピアノ 山田敏裕氏 「モノローグ ピアノ曲集より 第1番」ピアノ 山田敏裕氏
「豊かな財源作戦」映像を伴った音楽作品 「豊かな財源作戦」映像を伴った音楽作品
「ピアノのための小さな光」ピアノ 戸田恵氏(本学大学院修了) 「ピアノのための小さな光」ピアノ 戸田恵氏(本学大学院修了)
「蛙、魚、龍」ピアノ、ソプラノ、バスクラリネットのアンサンブル。クラリネットを吹かずにキイだけの音を出したり、ピアノの弦を直接手で弾く演奏も 「蛙、魚、龍」ピアノ、ソプラノ、バスクラリネットのアンサンブル。クラリネットを吹かずにキイだけの音を出したり、ピアノの弦を直接手で弾く演奏も
「ギターとフルートのための無言歌」フルート 磯貝俊幸氏、ギター 酒井康雄氏(本学非常勤講師) 「ギターとフルートのための無言歌」フルート 磯貝俊幸氏、ギター 酒井康雄氏(本学非常勤講師)
「クラリネットとエレクトロニクスのための天空の息吹」クラリネット 竹内雅一氏 スクリーンには楽譜をアニメーション表示 「クラリネットとエレクトロニクスのための天空の息吹」クラリネット 竹内雅一氏 スクリーンには楽譜をアニメーション表示
「ソプラノ、バスクラリネット、エレクトロニクスのためのスパークリング・イン・ザ・スペースⅣ -祈りの時-」客席前列で、田中範康氏がエレクトロニクスを操作(写真左端) 「ソプラノ、バスクラリネット、エレクトロニクスのためのスパークリング・イン・ザ・スペースⅣ -祈りの時-」客席前列で、田中範康氏がエレクトロニクスを操作(写真左端)

 

席が足りなくなるほどの盛況。ステージにはPAセットとスクリーンが設置される 席が足りなくなるほどの盛況。ステージにはPAセットとスクリーンが設置される