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人間発達学部文化創造セミナーが開催されました

2014年6月7日(土)、本学東キャンパス3号館ホールで、天野ひかり氏を講師に迎えた人間発達学部文化創造セミナーが開催されました。

天野氏は愛知県岡崎市の出身。上智大学を卒業後、テレビ愛知アナウンサーを経て、NHKの教育テレビ(Eテレ)で子育て番組『すくすく子育て』のキャスターを務めるなど、現在も活動の幅を広げられています。また、NPO法人親子コミュニケーションラボ代表理事として、親子で、子どもの気持ちをことばに換えて表現する力「おやこみゅ力」を育むための講座やイベントなどにも取り組んでいます。著書には「天野ひかりのハッピーのびのび子育て」(辰巳出版社)などがあります。

セミナーは「子どものコミュニケーション力を育むために」をテーマに、子どもの心に届く「ことばかけ」の仕方を、グループワークやイメージング、ケーススタディ、表情遊びなどを通して、参加者は楽しみながら学ぶことができました。

最初に「子育てで一番大切なことは?」という天野氏からの問いかけに対し、参加者全員が12のグループに分かれ、グループごとで話し合った結果を発表しました。「コミュニケーションが取れる子どもに育てる」や「子どもに共感する」、「子どもの感性を尊重する」など、学生たちの優しさ溢れる回答に、天野氏の表情にも笑顔がこぼれました。続くイメージングでは、目を閉じて隣の人と手をつなぎ、次のようなシーンを頭に思い浮かべます。「器をイメージしてそこにゆっくりと水を注ぎます。いっぱいになった水はふわりと溢れました。」この中でいう器とは子どもの脳のことです。水は子どもが育つうえで必要な知識や情報、モラルのこと。世の親たちは大切な器を育てるよりも、水を注ぐことばかりに熱心だとし、親や先生の役目は子どもの器を大きく、深くすることだと天野氏は説明しました。

その子どもの器(脳・心)を育むのに有効なのが、大人からの毎日の「ことばかけ」です。そのことばかけにはコツがあり、コツをつかむのに最適な、4つのケーススタディを通じてことばかけの活用方法を学びました。他にも、よく親が口にする「○○しないで!」や「○○しなさい!」といった禁止と指示が、子どもたちのコミュニケーション能力を奪っていることや、「Let’s」を使って「いっしょに○○しようよ!」の活用法について学びました。さらに、小さい子どもは大人の表情に敏感なので、ことばと表情を一致させるための表情遊び「まねっこまねっこどんな顔?」を会場の全員と行いました。「子どもにとって一番怖い顔は無表情です。学生の皆さんが子どもたちに接する際は、無表情にはならないように注意してくだい。」と天野氏はアドバイスしました。 このセミナーの中で「子どもの正しいほめ方、しかり方」についての説明がありました。「子どもをほめたり、しかったりする際は、子どもの能力を決めつける言い方はせず、代りに行動をほめたり、しかったりするのがポイントです。また、他の子と比較するのではなく、過去のその子と比較してほめる、しかるが効果的。できない事をしかるより、できた事をほめるようにしましょう。」これから子どもたちと接する現場に進む人間発達学部の学生たちにとって、とても参考となるアドバイスでした。

最後に「これから皆さんが出会う子どもたちは40年後の日本を支える人たちです。その子どもたちと接して育むというのは未来を創る仕事です。誇りを持って素敵な仕事をしていってください。」と学生たちにエールを送りこの文化創造セミナーを終えられました。