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音楽学部ピアノ公開講座 「ムソルグスキー 展覧会の絵」~レクチャー~PartⅡ が行われました

2014年6月26日(木)、本学東キャンパス4号館多目的ホールで、アレクサンダー・セメツキー氏による「ムソルグスキー 展覧会の絵」~レクチャー~PartⅡが行われました。 今回は、昨年の12月5日に開催された公開講座の続きとして行われたもので、ロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーによって作曲されたピアノ組曲「展覧会の絵」の解説講義の第2弾となりました。通訳はロシア語に堪能な正村和子氏が担当しました。

最初に、作品が作られたいきさつについてのお話がありました。 1870年、ムソルグスキーはヴィクトル・ハルトマンという建築家であり画家でもある男と出会い、交友を深めました。しかし、ハルトマンがその3年後に38歳の若さで急死したため、ロシアの芸術史研究家であり評論家で、若い芸術家の指導的立場にあったウラジーミル・スターノフが、ハルトマンの遺作展を開くことになり、400点にのぼる多くの遺作を集めて母校で盛大に開催しました。「展覧会の絵」は、ムソルグスキーがハルトマンの遺作展を歩きながらそこで見た10枚の絵の印象を音楽に仕立てたものといわれています。

次に、全体の構成について解説されました。「展覧会の絵」は組曲形式で書かれていること、また、特徴はプロムナードにあり、絵の印象を描いた10曲とプロムナード5曲の合計16曲から構成されています。プロムナードはロシア民衆全体の姿を現していて、その役割は、全ての曲を統一すること、次の作品の準備をすること、直前の曲のイメージから聞き手を開放すること、などで新しく違った姿で表れるようになっています。各曲は、1曲目の「小人」と9曲の「キエフの大門」はおとぎばなしで、2曲と8曲は遠い過去のイメージを、3曲と7曲はフランスの装飾業、4曲と6曲はポーランドの社会情勢を現しています。また、各曲は2つのグループに分かれています。1,3,5,7,9は早いテンポで主に長調で、2.4.6.8はゆっくりしたテンポの曲で短調で書かれています。さらに、2,8曲と4,6曲も対照的で、遠い過去や神秘的な世界と鮮やかな現代社会を表現しています。

このように、「展覧会の絵」は、プロムナードが全体の主要主題であり、全体を統一するイントネーションの役割を果たしていると解説されました。

続いて、前回のレクチャーで中断していた箇所(4曲目「ビドロ」の中段)から、曲の詳しい解説講義に移り、公開講座が進められました。

会場では、メモを取りながら熱心に耳を傾ける参加者の姿が見られました。