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テキスタイルデザインコース2017年度特別客員教授 齋藤 統氏による特別講義が行われました

2017年5月23日(火)、西キャンパスのテキスタイル工房で、2017年度特別客員教授齋藤 統氏による特別講義「パリから見た日本のテキスタイルのポテンシャル」が行われました。この特別講義はテキスタイルデザインコースの3年生が受講するものです。

齋藤 統氏の略歴は以下の通りです。

1949年 東京生まれ。

1980年 山本耀司氏のワイズ社パリ拠点として、Yohji Europe社を設立し社長に就任。

1997年 Joseph Japon社社長に就任。

2007年 Issey Miyake Europe社社長に就任。

2008年 フランス政府より教育、文化普及に貢献した人物に与えられるフランス芸術文化勲章を授与。

2017年 東京ファッションテクノロジーラボ 理事長。

最初にテキスタイルデザインコースの扇 千花教授より、普段産地でローカルなテキスタイルデザインを学ぶ学生が、グローバルなものの見方を身につけることを目的に招聘したと、齋藤氏および著書の紹介があり、講義に入りました。

講義は前半と休憩を挟んで後半に分かれて行われ、前半は講義形式で、後半は「イメージマップの制作」をワークショップ形式で行いました。

斎藤氏は、若くして(24歳)渡仏し、異国でビジネスをやり続けて、様々な体験の中から学んだ視点に基づいて、外国相手のビジネスに携わる者が成功する秘訣について、具体的な事例を挙げながら説明してくださいました。

例えば、コミュニケーションのツールとしての「言葉」の問題。これはとても大切で、フランス語やイタリア語と日本語の違いを良く理解しておく必要があること。言葉は、それぞれの国で長い歴史の中で作られてきたもので、「なぜ」と思っても理由はないとのこと。そのように云うように決まっているので、覚えるしかないそうです。

また、現在アメリカやヨーロッパを中心に世界中で起きている「テロ」の問題。ヨーロッパは国と国は国境線で分かれていても、地面では繋がっています。水の流れのように、貧しい国から豊かな国への人々の流れ「移民」が大きな問題です。また、イスラム教やユダヤ教など「宗教」による差別の問題もあります。さらに、日本とヨーロッパには生活と文化の違いがあります。一例として、魚の活け造り(刺身)と豚の半身切り。前者は日本人には当たり前ですが、西洋人には違和感がります。後者はその逆です。このように、「我々には当たり前のことが相手にとっては当たり前では無い」ということはたくさんあります。

「外国に行ってビジネスをするためには、異なる文化を受け入れることが大切で、それに対してどのように対処するかが重要となります。異質なものを受け入れる覚悟が必要で、違ってあたり前からスタートしなければなりません」など、現実の実態を踏まえた具体的なお話しがありました。

この後は、質問コーナーに移り、学生から2.3の質問を受け前半の講義を終了しました。

 

休憩を挟んで後半は、イメージマップをつくるためのマインドマップ作成のワークショップが行われました。マインドマップは、デザイナーは言うまでもなくクリエイティブな仕事に関わる全ての人にとってとても大切なもので、自分の頭の中にある事柄を表現するもので、出てくる事柄をマップにどんどん書き込んでいきます。マインドマップを作ることで自分の方向性を見出すことが出来るようになります。書き出していくうちに共通項が出てきたらこれを拾い、自分の興味のあることとして共通項をリサーチしていくと、イメージマップが出来上がります。

このような考え方で、まず、学生を代表して小島聡一郎君が、自分作ったイメージマップを説明しました。

この後、全員で30分程度イメージマップ作りの作業を行いました。

最後に、齋藤 統氏からイメージマップの解説が行われて、本日の特別講義を終了しました。

斎藤 統氏の紹介をする扇千花教授

斎藤 統氏の紹介をする扇千花教授

学生たちに講義をする斎藤 統氏(中央)

学生たちに講義をする斎藤 統氏(中央)

手振りで楽しく講義する斎藤 統氏

手振りで楽しく講義する斎藤 統氏

学生に語りかけるように話をしていただきました

学生に語りかけるように話をしていただきました

マインドマップを板書する学生

マインドマップを板書する学生

マインドマップの解説をする斎藤 統氏

マインドマップの解説をする斎藤 統氏

作成されたマインドマップの一例

作成されたマインドマップの一例