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10/24(火)メディアコミュニケーションデザインコース生対象 牧野伊三夫氏による「特別講義」が行われました

2017年10月24日(火)、本学西キャンパスB棟大講義室で、芸術学科デザイン領域メディアコミュニケーションデザインコース生を対象として、画家の牧野伊三夫氏の特別講義が行われました。この特別講義は学生以外に一般の方にも公開され、多くの方が聴講されました。

テーマは「本を作って絵を描く楽しみ」という内容で、前半は、「自費出版の話」、後半は「広報誌の話」として、90分2コマの特別講義として行われました。

 

牧野伊三夫氏は、1964年北九州市生まれ。多摩美術大学卒。画家。1992年広告制作会社サン・アド退社後、東京・国分寺の名曲喫茶「でんえん」で初個展。以来、油彩、木版画、コラージュなどの作品の発表を続ける傍ら『かもめ食堂』(群ようこ著)他、装丁の仕事を多数手がける。1999年、美術同人誌『四月と十月』創刊。現在、『本の窓』(小学館)、『なごみ』(淡交社)で旅行記を連載中。北九州市情報誌『雲のうえ』、高山市の家具メーカー飛騨産業発行の広報誌『飛騨』編集委員。東京都在住です。

 

開講に先立ち、メディアコミュニケーションデザインコースの櫃田珠実教授から挨拶と配布資料に基づいて講師の紹介がありました。

牧野伊三夫氏からは、最初に自己紹介と本日の講義の内容についての説明があり、早速、講義に入りました。

学生時代はあまり学校には行かず模範的な学生ではなかったそうですが、まずは、学生時代の作品についての話から始まりました。中学生の時の家庭科で制作した作品や、大学での卒後制作の作品についてふれ、続いて、自費出版の話しになりました。

自費出版では、「柿の木 九月五日」、「時計君のうた」、「湘南の商店街」に関する内容が映像を基に紹介され、また、出版に関わる業務内容(印刷部数の検討、売れ行き状況の把握、広告収入、委託販売数、会計報告書の見かた)などについても解説がありました。

この後、1999年に創刊した美術同人誌「四月と十月」についての話になりました。

「画家のノート」である「四月と十月」は、画廊や美術館の人、さまざまな美術活動をしている人たち(展覧会企画者・出版関係者・広告関係者・画材店・地域活動をしている人など)を主対象として発行している同人誌で、本が出来上がるまでの製作工程についての説明がありました。また、これまでに発行した本のページの中の写真を映像に映しながら詳しく解説していただきました。

次に、「広報誌の話」に移りました。

最初は、サントリー(株)の広報誌「WHISKY VOICE」について、その発刊の目的や役割に関する内容から始まりました。「WHISKY VOICE」は、サントリーという会社とウィスキー工場と顧客(街のバーや消費者)を繋ぐ広報誌で、関係者の様々な声を取り上げて届ける役割を担っているとのことで、本の中に掲載されている写真を映像に映しながら、ウィスキーが出来るまでの工程や、樽の作り方、山崎工場の様子などを解説していただきました。

続いて、2006年から編集に関わっている北九州市の広報誌「雲のうえ」についての話になりました。「雲のうえ」は北九州市の市民はもとより全国の人々に、北九州市をアピールするための広報誌で、創刊以来、牧野氏の出身地北九州市の特色やイメージを表す内容が表紙に採用されています。クジラの挿絵、労働者の酒場、工場の写真、大衆食堂、小倉祇園祭、線路を歩く絵、タコの絵、夜の街、スナックの看板写真、北九州市の地図の挿絵、ラーメン、関門海峡や八幡製鉄所、海峡の航路を示す浮き灯台・・・など、牧野氏の思い入れも深い様子で、創刊から最新号までの内容が詳しく解説されました。

この後は、飛騨産業株式会社の広報誌「飛騨」についての解説でした。2011年11月に創刊されたこの広報誌は、家具メーカーである飛騨産業株式会社と消費者と繋ぐコミュニケーションツールとしての広報誌であり、街の本屋やショールームにも配本されています。

創刊準備号として「キツツキ」が表紙となっていました。こちらも、「飛騨」という地域の地形や環境、産業、催事など特色を表すものが表紙を飾っています。例えば、「ヤブクグリ」、「高山線の駅」、「木彫の椅子」、「家具の修繕風景」、「青空 飛騨の匠学校」、「酒の仕込み」・・・。

創刊から最新号までの内容を、映像を映しながら解説していただきました。
最後に、会場の参加者と質疑応答をして特別講義を終了しました。

 

なお、10月22日(日)から11月5日(日)まで、牧野伊三夫氏の個展が名古屋市内の3会場「スタジオマノマノ」、カレー専門店「バブーシュカ」、書店「オン・リーディング」で同時に開催されました。この三つの会場は、それぞれ地下鉄東山線の今池駅、本山駅、東山公園駅のそばにあります。油絵、版画、立体作品などが展示されました。

 

 

 

講義をする牧野伊三夫氏

講義をする牧野伊三夫氏

「柿の木 九月5日」の挿絵

「柿の木 九月5日」の挿絵

同人誌「四月と十月」の展開図

同人誌「四月と十月」の展開図

サントリーの広報誌「WHISKY VOICE」

サントリーの広報誌「WHISKY VOICE」

「WHISKY VOICE」の展開図

「WHISKY VOICE」の展開図

「雲のうえ」3号の表紙

「雲のうえ」3号の表紙

「雲のうえ」創刊号からのバックナンバー

「雲のうえ」創刊号からのバックナンバー

「雲のうえ」14号の表紙

「雲のうえ」14号の表紙

「飛騨」10号の表紙

「飛騨」10号の表紙

青空 飛騨の匠学校(飛騨16,18号表紙)

青空 飛騨の匠学校(飛騨16,18号表紙)

講義会場の様子

講義会場の様子