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人間発達学部 子ども発達学科 特別講座「発達障がいのある子どもたちの理解と接し方」を開催しました

2018年9月22日(土)
本学東キャンパス3号館ホールにて、
豊田市福祉事業団理事長の高橋脩氏による特別公開講座
「発達障がいのある子どもたちの理解と接し方」を開催致しました。

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本講座は、人間発達学部主催による公開講座で、
本学学生はもちろん、愛知県内および近県の保育・教育関係者にも
多くお集まりいただき、3号館ホールは満員となりました。

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久保博満准教授の司会で進められ、
はじめに溝口哲夫准教授から挨拶、中嶋理香教授から高橋氏の紹介が行われました。

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高橋氏は、児童精神科医として長いキャリアを持っており
豊田市こども発達センター長として開設当初から係わり、
発達障がい児の早期発見、
子どもを中心に据えた家族を支えることの必要性、
保育士・教師・地域社会が一体となって補いながら家族を支援するということを、
早い段階から唱えていると紹介しました。

講座では、最初に高橋氏から、
児童精神科医として障がいのある子どものことをやっていきたいという思いを
父親に伝えたところいかにも落胆した、
当時は発達障がいについては医者のやる仕事だとは理解されていなかった、
現状を多くの方々がこの講座に関心を持っておられることを見ると父親は先見の明がなかった、
との言葉があり、ご自身が歩んできた道を振り返りました。

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講座の内容としては、
発達障がいとはどんなことをいうのかという定義に始まりました。

2016年に改正された「発達障害者支援法」について、
「障害者基本法」「障害者総合支援法」に従った改正であり、
地域における共生と、合理的配慮、ライフステージに沿った継続性と
支援について盛り込まれたものであると説明しました。

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続いて、具体的な発達障がいの種類について、
「自閉症(自閉スペクトラム症:ASD)」
「注意欠如・多動症(ADHD)」
「限局性学習症(学習障がい:LD)」について、
人口のうちどれくらいの割合障がい者がいるのか、
どんな特徴があるのか、どのように理解して対応すればいいのか、
といったことを具体的に説明しました。

高橋氏は、特徴を「特長」としても捉えており、
子ども自身の個性であり、
どのように健やかに生きていくことができるか協力していくことが重要と話されました。

発達障がいのある子どもと家族の支援については、
発達障がいの発見に始まり、
子育て、保育園・幼稚園生活、幼稚期から学童期への移行と、
ライフステージに合わせた具体的な方法や対応について、
事例を紹介しながら説明しました。

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支援者はあくまでも黒子であり、
子どもが主役、育てると育つは別であり、
育てようとしているのか育つことを支援しているのか、
役割を認識して常に気を付けることが必要であること、
子どもが主人公で常に子どもに聞くことが大事である、と説明します。

また、これまでは、障がい者が社会に同化することが求められてきましたが
改正された「発達障害者支援法」では共生することが明確化され、
同化から共生する社会に変わった、本人と家族の意向を最大限尊重し、
できる限り実現できるように支援することが、
保育者や教師に求められるようになったと説明しました。

具体的な事例も多い上、柔らかな物腰と話し方からも高橋氏の人柄が伝わり、
とてもわかりやすく大変有意義な講座となりました。

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 最後に、花束の贈呈が行われ、特別公開講座は終了しました。