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第7回「二輪デザイン公開講座」を本学で開催!

2019年8月22日木曜日、23日金曜日の2日間に渡り、
名古屋芸術大学 カーデザインコースと、
公益社団法人自動車技術会デザイン部門委員会が共同で開催した
第7回「二輪デザイン公開講座」が、本学西キャンパスで開催されました。

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この講座は、自動車技術会デザイン部門委員会が毎年開催しているもので、
今年で7回目になります。

デザインを学ぶ大学1、2年生を対象に、
モーターサイクルデザインの魅力を体験するワークショップです。

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講師は、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの4メーカー、
さらにヘルメットのSHOEIや、2輪パーツ製造メーカーの小糸製作所、
日本精機株式会社など協賛メーカーに勤めるデザイナーやクレイモデラーが担当。

企業の第一線で活躍するプロから直接デザインの指導を受けることができる貴重な機会です。
2日間にわたり全国の大学から31名の学生が受講しました。

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2日間に渡るプログラムは盛りだくさんの内容で、
元GKダイナミックス相談役で数多くのヤマハバイクをデザインしてきた一条厚氏の基調講演に始まり、
現役のデザイナーがその技術を見せる「二輪デザイン プロ技(ワザ)講座」、
さらに「デザイナー/モデラーの卵養成講座」として、
各メーカーのバイクの紹介、協賛企業による機能部品講座などのプレゼンテーション、
そして「マーカースケッチ」「デジタルスケッチ」「クレイモデル」
「カラーリング(CMF《カラー・マテリアル&フィニッシュ》)」それぞれのワークショップを、
すべての学生が体験できるようにプログラムが用意されました。

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講演に先立ち、参加者はX棟3階に集まり開会式を行いました。
自動車技術会デザイン部門委員長、ヤマハ発動機株式会社 田中昭彦氏より、
開会が宣言されプログラムが始まりました。

参加する学生はあらかじめ8名ごとに4つのグループに分けられ、
グループ単位でワークショップを受講する形になります。
事前に支給された4色のTシャツに着替え準備万端です。
2日間の注意事項や説明を行う中にも、和気あいあいとした雰囲気があり、
講師陣からも新しい学生を迎える期待感と喜びを感じさせました。

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開会式が終わると参加者らは、最初のプログラムである基調講演のために、
B棟2F講義室へ移動しました。

講演は公開講座となっており、ワークショップへ参加する学生以外にも広く公開されており、
自動車メーカーや関連する企業などから多くの聴衆が訪れました。

一條厚氏の公演の演目は「バイクデザインは面白い バイクは素敵だ」というものですが、
基調講演ならぬ“基調漫談”となっており、
ユーモアを交えつつ一条氏がかかわってきたオートバイの世界、
さらに広くデザインの世界の魅力を語る内容でした。

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バイクは、クルマに比べて利便性は低く不自由なものであるがゆえに、
豊かな人生になくてはならないものと捉え、バイクに乗ることやデザインをすること、
また海外で出会ったユーザーやバイクの使われ方など、
広い見識に裏打ちされたお話は非常に興味深いものでした。

「ものが愛される総熱量は、ものづくりに込めた総熱量に比例する。
自分が熱量を込めれば、ただの工業製品が違うものになってくる」と、
デザインという仕事について、厳しくも愛のあふれる言葉で説明しました。

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講演の後は、X棟に移動して「二輪デザイン プロ技(ワザ)講座」が開かれました。
「デジタルスケッチ」「クレイモデリング」「カラーリング(CMF)」の
3つの仕事について、現役のデザイナー・クレイモデラーが、
普段の業務で行っていることをそのまま披露することになりました。

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「デジタルスケッチ」ではホンダのデザイナー、
「クレイモデリング」ではスズキのモデラー、
「カラーリング(CMF)」ではGKダイナミックスのデザイナーがそれぞれの仕事内容を紹介しました。

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それぞれが20分間ずつと短い時間ですが、
その中でも熟練した技術を見ることができました。

この講座で実演されたことの基本的な部分は、
ワークショップで行う内容とも重なり、
参加者たちはメモをとったりスマートフォンで撮影するなどして熱心に聞き入っていました。

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昼食は、学生食堂に移動してそれぞれが食事する形となりましたが、
講師陣や一般参加の方々も学生と一緒に食事ができる形式になっており、
和やかなムードとなりました。

昼食までは一般公開でしたが、
午後の「「デザイナー/モデラーの卵 養成講座」からは、
学生が受講する本格的なワークショップになります。

始めにX棟1階に集まり、各メーカーから用意されたバイクの紹介がありました。
排気用の小さなものから順にエンジンをかけ、その音の違いを体感したり、
形式の違いなどを確認しました。貴重なレーシングモデルもあり、
学生のみならず講師陣も興味津々、大迫力のエンジン音を体験しました。

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1日目の午後と2日目は、
ワークショップに充てられ学生はグループごとに分かれて
「マーカースケッチ」「デジタルスケッチ」「カラーリング(CMF)」「クレイモデル」の
ワークショップをそれぞれ1時間半ずつ体験しました。

それぞれのワークショップでは、学生の技量によって初級と中級に分けられ、
それぞれに講師がついて学生のペースに合わせて指導する体制が組まれました。
2人の学生に1人以上の講師がつく形となり、非常に有意義な内容となりました。

「マーカースケッチ」講座では、円柱やガソリンタンクといった立体の線画にマーカーで
色付けをし立体感を描き出すという基本からスタートし、
バイクのスケッチへと進んでいく内容です。
あらかじめ用意された下絵をお手本にしながら、短時間で書き上げる練習を何度も行いました。

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「デジタルスケッチ」では、ペンタブレットが用意され、
あらかじめ用意されているスクーターの下絵にフォトショップで色付けを行いました。
ワンステップごとに講師が説明をし、ひとりひとり自分なりの絵を丁寧に仕上げていきました。

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「クレイモデル」講座では、サンプルの燃料タンクをモデルにクレイを実際に削りました。
実物のタンクを観察し、できるだけ同じになるよう作業しました。
初めてクレイモデルに挑戦する学生がほとんどでしたが、熱心に取り組む姿が印象的でした。

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「カラーリング(CMF)」講座は、「ヤマハセロー」の実車が持ち込まれ、
カウルに貼るステッカーの配色を考えるものです。
三題噺のように、だれがどこで何をするかという状況設定をくじ引きで選び、配色を考えます。

「サーキットで注目されたい石油王」「高速道路でデートしたい大学生」など、
ユニークな設定で配色を考えカッティングシートを切り、貼り付けました。

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すべての講座を終えると、閉会式が開催され全員に修了証の授与が行われました。
学生の代表からは、「一生の思い出になるような機会を提供して下さり感謝します」
「2輪のデザイナーを目指し頑張りたい」といった言葉がありました。

また、デザイン部門委員会の田中委員長からは、
「真剣に取り組んでくれたことがとてもうれしく頼もしく感じました。
 バイクだけでなく乗り物全般に通じるデザインの基礎を知ってもらえたのではないか。
 世界に羽ばたくデザイナーとして成長して下さい」とエールが送られました。

学生らには、お土産としてセミナールームに飾られていた
デザイン画がプレゼントされましたが、
自分の乗っているバイクのものと交換したり、
それを描いた企業デザイナー本人にサインをしてもらうなど、
微笑ましい光景が見られました。

受講した学生同士に友情が芽生え、
また学生と企業の間にも友好関係が生まれたことを実感するような瞬間でした。

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