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テキスタイルデザインコース 有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト 特別客員教授 村瀬弘行氏による商品戦略、販売戦略の授業を行いました

2019年11月7日(火)、
テキスタイルデザインコースでは、
特別客員教授 (株)SUZUSAN クリエイティブ・ディレクター
村瀬弘行氏をお招きし「有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト」の授業を行いました。

「有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト」は、
学生が有松絞り産地で技術を学び、オリジナルデザインの手ぬぐいをデザイン、生産し、
毎年6月に行われる「有松絞りまつり」の会場で販売するというプロジェクトです。

単に手ぬぐいを生産販売するだけでなく、
手ぬぐいを商品として捉え、コンセプトを考え販売するためのブランドを考案、
実際に販売する店舗をプロデュースする授業となっています。

今回の講義では、
すでに試作した手ぬぐいから販売するブランドのイメージに合ったものを選び、
さらに販売戦略を考えるという内容です。

前回の受業で、学生が7名ずつ「お茶の子」と
「Que Sera,Sera ケセラセラ」という2つのグループに分かれており、
それぞれのブランドにあった商品が構成できるように考えます。

「お茶の子」は、和菓子からイメージされたブランドで、
和菓子の餡や抹茶を想像させる赤紫、緑、黄色、ピンクの4色がイメージカラー。

「ケセラセラ」は、
大人っぽさと若々しさの両方を兼ね備えたアクティブなイメージで、
黄土色、爽やかな青、朱色、焦げ茶色がイメージカラー。

それぞれの色を使い、
学生たちは、ひとり8種類の試作品の手ぬぐいを産地で生産しました。
その中からブランドの商品戦略に合う販売品を選び、
最終的には1ブランド7種類の商品を選択することになります。
一人8枚ずつ試作した56種類の試作品から、
7枚を選んで販売する商品とするわけです。

商品を選択する前に、
村瀬氏からマーチャンダイザー(MD)についての説明がありました。
現在、アパレル業界では、デザイナー、バイヤーのほか、MDという職域があり、
重要性が増しているといいます。

MDは、製品や顧客動向、トレンドなど様々な調査分析を行うことで、
商品開発から販売計画立案までを管理する仕事です。

デザイナーは、商品1点1点について考えますが、
MDは商品を並べたときに魅力的に見えるよう考える、
店舗や販売形態の実情に合わせ見せ方を考えるような役割を果たします。

今回は、MD的な視点に立ち、
ブランドとして考えたとき必要な商品を選択することを行います。

学生はひとりずつ制作した8枚の試作品を展示、
皆でその中からそれぞれのブランドイメージに合致したものを残し、
選別を始めました。

絞りという技術を使う都合上、
デザインパターンとして、ボーダー、ストライプ、チェックといったパターンになるため、
イメージの重なるものを減らして行きます。

また、それぞれのブランドが4色のイメージカラーを使っていますが、
全体で並べたときに色が効果的かどうかを考慮し、
絞りまつりのショップでお客さまの目を惹くことができるかを考えます。

商品を絞りきれないときは、
ブランドを決めるときに想定した主な客層であるバーチャルカスタマーから、
気に入られるかどうかで判断し、商品を選んで行きました。

ブランドごとに15枚程度まで選んだところで、
再度並べて考えて、最終的に7枚の商品を選びました。

続いて、村瀬氏からショップの販売戦略の考え方について解説がありました。
SUZUSANが実際に卸しているヨーロッパのショップの写真を見せ、
それぞれの特長や店づくりのアイデアを説明しました。

今回のプロジェクトは、有松絞りまつりでの販売となるので、
来店するお客さん、季節、店舗の場所も明確です。
そのため販売方法がイメージしやすく、
ブランドとしての世界観も打ち出しやすいと言えます。
それらを加味し、商品のパッケージ、販売員のコスチューム、ショッパーなどを考えます。

また、パッケージやPOP、TwitterやInstagramなど
宣伝で使えるブランドのコンセプトを伝える短い文章を作ります。
すでに考えているグループもありましたが、
詳細は次回講義までの宿題となり、今回の講義は終了となりました。

有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクトは、
来年6月の販売となりますが、
ブランド化、商品化は年内に終わらせておく必要があり、
今後、急ピッチで店舗のプランニング、コスチューム、POPの制作などが行われます。

今後の展開からも目が離せません。

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村瀬弘行氏が、講義や学生たちへのアドバイスを行いました

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まず、それぞれのグループで、ブランドイメージやバーチャルカスタマーを想定します

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「ケセラセラ」の7名から提案された案

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「お茶の子」の7名から提案された案

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「ケセラセラ」で提案された中から選ばれた案

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「お茶の子」で提案された中から選ばれた案

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それぞれのグループの、ブランドイメージなどと照らし合わせ選考します