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開学50周年記念 絞り手ぬぐいプロジェクト 手ぬぐい制作

本学は2020年度、開学50周年を迎えます。
11月には、開学50周年を記念する式典と祝賀会を開催しますが、
その際に記念品として出席者に進呈する手ぬぐいを
テキスタイルデザインコースの学生が制作します。

例年テキスタイルコースでは、
学生が有松絞りで手ぬぐいを制作、販売する
「有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト」を行っていますが、
今回はその番外編ともいえる特別なプロジェクトです。

2020年3月、10名5グループの学生らは
2名1組で有松の「久野染工場」に赴き、
テキスタイルデザインコース卒業生で有松で活動する
「まり木綿」伊藤木綿さんの指導のもと、手ぬぐいの制作を行いました。
6日間で500枚の手ぬぐいを制作しますが、作業の様子をお伝えします。

手ぬぐいは有松絞り産地の板締め絞りという技法を使い染められます。
手ぬぐいとなる布を三角に織り込み、
それを板に挟んで染料を染みこませることで幾何学的な模様が生まれます。

学生はあらかじめ染める前の布を畳んで板に挟みこむ作業を学校で行い、
2人で110枚分(予備10枚を含むため)作り、
久野染工場へ持ち込みました。

板に挟んだ布を確認したあと、
染めのデザインを確認します。

学生2人と伊藤氏の3人で染色作業をするため、
各人で柄が変わってしまわないように、
入念にどの部分にどれくらい染色するかを打ち合わせします。

染液は、定着剤を混ぜてから30分程度の間に色を付ける必要があり、
110枚の作業を行うため3回に分けて行うこととしました。

準備ができたら染料の準備となるわけですが、
その前に、前日に別の学生が染めた手ぬぐいを洗浄して干す作業を行います。

染色したあと色が定着するまで8時間ほどの時間が必要なため、
前日に染めたものを次の学生が洗う、という流れになります。

ビニール袋に入れた手ぬぐいを水で洗います。
手ぬぐいとはいえ100枚ともなると大量で、
大きなタライに水を流しながらの作業です。

実際に作業を見ると体力の必要な力仕事。
染め物には大量の水が必要で、
友禅染が河川の近くにあったことが思い起こされます。

水で洗ったあと、80℃の高温で洗うことのできる洗濯機にかけ、
さらに水洗いを行い、脱水機にかけて乾燥することになります。

干す作業も100枚ともなるとなかなか大変で、
1点ものではない商品生産の大変さを実感します。

洗いが終わったところで、いよいよ染めの作業です。
色が試作した通りきちんと出るよう、正確に染料を量ります。
量った染料を規程の水で溶き、定着剤を入れたら作業開始です。

定着剤の効果が30分ほどの間はあるため、その間に色つけを行います。
事前に打ち合わせたとおり、3色の染液を刷毛で付けていきます。

この刷毛を使って板締め絞りで染める方法は、
まり木綿と名古屋芸術大学の独自の技法です。
色は3色あるため、位置を移動しながら塗っていきます。

時間内に仕上げるため、3人とも黙々と作業に集中、
鮮やかに色付けされた三角がだんだんとできあがっていきました。

染色したものは、色が移らないようにそれぞれ接しないよう、丁寧に保管します。
都合3回染液を作り、刷毛で色を付ける作業を行い、この日の染めは完了です。

打ち合わせたとおりのデザインになっているか、
作業者によってバラツキができていないか開いてみないとわからないため、
次回の作業者に託して、この日の作業は終了です。

この日までに染められた手ぬぐいが、数パターン干されていましたが、
どれもカラフルで学生らしく瑞々しい仕上がりとなっています。

できるだけ全部の手ぬぐいの柄を同じようにしようとしますが、
絞りという特性上、ひとつとして同じものはなく、
染めの濃さや柄の微妙な違いが味となっています。

どんなものが仕上がってくるか、ご期待下さい。

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色柄サンプルを前に、染めのデザインを確認。

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染色作業に向かいます。

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染料の準備。

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染色。

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染め上がり後、定着。

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前回染色手ぬぐいの洗い。

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前回染色手ぬぐいの乾燥。