お知らせ

スペースデザインコース、産学連携プロジェクト 企業とのコラボで提案

2020.07.30

産学官連携

デザイン領域 スペースデザインコースでは、
デザイン演習Ⅱ-2の講義で、
企業とコラボレーションして空間や家具、
インテリアのデザインを行い、
アイデアや展開の方法を学びプレゼンテーションを行っています。

その課題で、今年度は、トヨタカローラ愛豊株式会社様、
株式会社パームホルツ様、株式会社ガーデンメーカー様の3社にご協力いただき、
それぞれの事業に即した課題に対して、
学生らが考えた案を提案させていただいています。

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7月28日(火)には、
(株)パームホルツ様、(株)ガーデンメーカー様をお招きし、
西キャンパス アート&デザインセンターにて
プレゼンテーションを行いました。

アート&デザインセンターでは、
ちょうどスペースデザインコース2、3、4年生の前期の課題を展示する
「くうねるところにすむところ」展が開催されており、
その展示の一角に今回のプレゼンに使う模型も展示。
企業の担当の方々に作品を見ていただきつつのプレゼンとなりました。

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はじめは(株)ガーデンメーカー様へ
「庭に対するデザインの提案」を行いました。

ガーデンメーカー様は今年度から、
生活者にとって身近な庭を、もっと楽しんでもらうための研究・実践の場として
「プチ ART × GARDEN プロジェクト」というプロジェクトを行っています。

今回の課題はプロジェクトの先駆けとして、
庭をうまく活用できていない家庭、庭が狭い・庭がない家庭向けに、
問題を解決する提案を行いました。

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3年生11人がこの課題に取り組み、5つの提案を行いました。
狭小な庭を立体的に利用し有効活用できる空間とする案、
水はけをコントロールし雨水で水たまりを発生させ水際を作り出し海を感じさせる案、
可動式の幾何学的な植え込みを多数用意し迷路のような模様を作り出す案、
庭にギャラリーとしての機能を持たせて住人の個性を演出し
近隣とのコミュニケーションを活性化させる案、
庭のない家庭に盆栽やアクアリウムのような感覚で
自然を室内に取り込む案の5つです。

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模型を交え、1チーム5分ほどの短いプレゼンテーションでしたが、
担当の方からはスケールの確認や材質についてなど、
実際に制作した場合のことを考えた質問が挙げられていました。

学生の提案については、展示されている作品も拝見し、
学生らしく非常に夢のあるアイデアがたくさんでとても楽しいです。
できるだけ実現できるよう考えて行きたいです、
とコメントをいただきました。

(株)パームホルツ様は、
OPT(Oil Palm Trunk オイルパーム樹幹、
ヤシ油を採取するために熱帯雨林でアブラヤシを栽培、
油を採取後の樹幹は強度がなく建材としての利用ができず有効活用されていない、
また森林を減少させることも問題になっている)を、
圧縮して強度を高め、建材として利用可能とする技術を持つ会社ですが、
そのOPTの活用方法についての提案です。

こちらは、9名がチームとなり、
活用事例を示し環境問題への関心と新素材の需要を喚起するため、
ストリートファニチャーを提案しました。

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OPTで家具を製作し街の歩道に配置、
一般の方々に利用してもらうことで素材の認知度を高めます。

休憩するためのベンチや台、個を保つための空間、
多様な使い方ができる箱、階段状のオブジェ、自転車を置ける休憩場所など、
ひとり1案ずつプレゼンを行いました。

担当の方は、実現する場合の強度や構造、製法について
考えをめぐらせている様子で、
実現できればこちらも非常に楽しみなものとなりました。

トヨタカローラ愛豊(株)様には、
新型ハリアー店内演出の提案を、別日程ですでに行っており、
評価していただいているとのこと。

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8月には一宮インター店にて
実店舗を確認して案を練り上げることになります。

これらの課題は、
今後さらにそれぞれ企業様の実情に合わせてブラッシュアップし、
より実現性の高い案として提案していくことになります。