2012.8.1 あるものないものリサーチ

「あるもの」「ないもの」班に分かれた学生たちは、
晩餐会で使うことができそうな素材を集めるためにリサーチを開始した。
地図上で店を探したり、つながりができた地域の人に情報提供をしていただいたりして
実際に足を運びながら調査を進めていくと、
全国区の酒屋や老舗茶屋など、様々な種類のお店を見つけることができた。
先生からおいしいと噂を聞いていた、名芸近くにある豆腐屋「渋谷豆腐店」は、
通りすがりのおばさんに場所を伺って発見した。
この店の豆腐が、のちに晩餐会メニューで活躍することとなる。
また、「山田養鶏場」は地図で見つけた。
「山ちゃんたまご」という大きな看板が目立つ養鶏場の新鮮な卵は、
料理のラストを飾るシフォンケーキの材料として大活躍した。

山田養鶏場
たまごの品質を良くするために、鶏への気遣いを必要とする仕事。
販売する卵は赤色や青色などの4種類。
家族5人で経営しており、店には娘さんの自家製シフォンケーキも並ぶ。



晩餐会の料理に何があるといいのか考えながら
北名古屋市の地図を見ていると岩倉の方に山田養鶏場とあった。
卵があればデザートにも料理にも使えて、
幅が広がるのではと思い行ってみることにした。
自転車を五条川にそって岩倉の方まで漕いでゆくと
「山田養鶏場すぐそこ」の看板が見え、それっぽい建物が見えてきた。
広い敷地の奥にある大きな鶏舎に山ちゃんタマゴと書いてある。
鶏舎の中でないている鶏の鳴き声が聞こえた。
左手の小屋には「鶏糞あります」の看板とそのにおい。
敷地に入って右手にある小さな建物は卵の直売店らしく、
朝とれたばかりの卵をキログラムごとに量り売りしている。
取り扱っている卵は
看板商品のボリスブラウンの赤玉、烏骨鶏、
名古屋コーチン、アローカナの4種類。
初めて見るアローカナの卵の殻はキレイな青色だった。



お店がやっていない時間外にも買えるように、と
外には卵専用の下駄箱のような自動販売機も置いてある。
こぢんまりしたお店の中に2~3人のお客さんがいた。
「赤玉2kgちょうだい」卵2kgは数にすると30個位だったと思う。
「美味しいからそれぐらい家族で一週間と待たずに食べてしまう」
と常連さんは言っていた。
お客さんが一人帰ると別のお客さんがまた入ってきて卵を買っていく。
私が物珍しそうに店の中を見回している間に
常連さんは入れ替わり立ち替わりで卵を買ってさっさと帰っていく。
世間話は店の外で、という感じだった。
卵の他には卵かけごはんにあう醤油、
山田さんが育てている野菜や花、娘さんの手作りケーキ売っていた。
赤いみかんネットに入った看板商品の赤玉元気の卵を買って帰ることにした。
割れないように気をつけて自転車を漕いだけど、
持ち帰ってみて見るといくつかにヒビが入ってしまいすぐ食べた。
常連さんがすぐになくなってしまうと言っていたのがよくわかる。

(インダストリアルデザインコース2年/滝野 由紀子)


渋谷豆腐店
昭和20年開業、現在で3代目。
地域に密着した昔ながらの豆腐店で、
地元のお店や小中学校、名古屋芸大にもお豆腐を卸している。



地域の豆腐屋の存在を大学の教授に教えて貰ったのだけれども、
その美味しい豆腐屋に最後に行ったのは10年前らしい...。
何処にあるかも、いま有るか無いかもわからないけど、
とりあえず直感だけで、大学周辺をみんなで歩く。
たまたま家の前に居たおばさんに聞いてみると、「あっちのほうにあったような」。
そんなぼんやりした情報でお店を見つけたときは、もう感動。
「こんにちは~」と言いながら入るのが適してるような、昔ながらのお豆腐屋。



木の板に手描きのメニュー、奥にある水槽で揺れるお豆腐、
自分の器を持って買いにくるお客さんたち。
朝早くにお豆腐をつくり、
配達、午後にはお客さんが買いにきて、夕方にはお待ちかねの厚揚げが出来上がる。
とっても近い場所なのに普段は歩かない場所が存在し、
普段は見ない時間の流れがそこにはあって、素直に驚いた。

(デザインマネージメント3年/堀田咲良)

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