2012.10.5 クローバー畑のテーブルクロス

「真っ白いテーブルクロスがゆったりとかかっている」
一般的な晩餐会のイメージとして、ひとつこれが挙げられるだろう。
だがそうではなく、今回の私たちの晩餐会ではもっと素材が生かされたものにしたいと考えた。
晩餐会の会場となるのは、
学生たちの間で「クローバー畑」と呼ばれる大学の中庭。
そこで、クローバー畑のクローバーを紙に漉き込み、
その紙をテーブルクロスにすることでオリジナリティを出すことにしたのだ。
色や質感だけでなく、ほのかに香るクローバーの香りも
晩餐会の見えない演出となってくれるはず。
そんな思いを込め、テーブルクロス作りが始まった。



初めテーブルクロスと聞いて、「どんな布を使うか」で頭がいっぱいだった。
しかし今回の晩餐会で
服部さんが言っていた、ある物は使って、ない物はつくるという言葉を思い返してみると、
会場となる場所にある「クローバーを使う」ことが大切だと気づく。
ではクローバーで布を染めるのはどうだろう?それではなんだかありきたり。
紙にクローバーを抄き込むのはどうだろう?
それならば色だけでなくクローバーの香りからも
お招きした方々にその場を感じてもらえるのではないだろうか。



そんな考えからつくり始めた紙のテーブルクロスは、
摘み取ったクローバーと牛乳パックを細かく切ったパルプを混ぜて作っていった。
配合する分量を変えてみたり、
手透きの紙だからこそできる凹凸を型どって箸置きを作ったり、
切り絵を起こした紙の遊びを加える事で、
食事を邪魔せず程よい演出を加えてくれるすてきなクロスが出来上がった。



(テキスタイルコース1年/永井見奈)

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