2018年度 音楽領域・芸術教養領域・人間発達学部の教育懇談会が開催されました
2018.06.21
レポート
2018年5月29日(火)30日(水)本学東キャンパス 2号館 中アンサンブル室にて、
音楽領域・芸術教養領域・人間発達学部の教育懇談会が開催されました。
この懇談会は、大学に学生を送る側の高等学校や専門学校などと、
学生を教育指導して就職・進学させる大学側の両者が、
お互いの意思疎通を図り、連携や協同するために行われているもので、
毎年この時期に開催されています。
地元の愛知県をはじめ、岐阜県・三重県・静岡県など東海地区の
高等学校からの先生方をお迎えして行われました。
懇談会は、第一部進学説明会、第二部懇親会、第三部キャンパスツアー(施設見学)、
の三部構成で実施されました。
進学説明会では、最初に学長竹本義明より挨拶が行われました。
学長はまず、大学を取り巻く厳しい社会情勢(2018年問題に象徴される学生数の減少)や、
文科省が今後、大学を3つの分類の中で進めていく最近の動向について話をされ、
本学は得意分野を極める大学として、将来発展していくと語り、
今後、ロボットやAIでは補う事のできない、
「芸術的な感性を身につけた学生を育てていきたい」と述べられました。
続いて、本学の概要説明に入り、
最初に芸術学部の概要について、芸術学部長の萩原 周から説明が行われました。
芸術学部4学科の構成については、
昨年、芸術教養領域が新設され、
今までとは違った人材を育てようとする学部改編によりボーダレスな学びが可能となり、
新しい価値や創造を創り出すことが順調に進んでいる、と説明され、
高い専門性・実技教育はそのままに、
時代が求める領域を超えた幅広い学びを可能とし、
分野の横断・融合による学びの相乗効果で、
社会の様々な場面で活躍できる人材を輩出するという
コンセプトについて述べられました。
また、学科・領域・コースの構成や入試の変更点の説明があり、
新コースとして
「ダンスパフォーマンスコース」
「バンドディレクションコース」を
来年4月からスタートする事を発表しました。
そして昨年度から導入した「超領域入試」について、
欲しい人材を、入試を持って体現できないかというコンセプトのもと、
新しい芸術学部、人間発達学部を切り開いていくことに挑戦する
意欲と素質を持つ学生に、受験してもらうための入試方法について説明がありました。
また、高校の部活での活動を大学でも継続できるように、
学生の個人的な活動をサポートし、自由で楽しい学生生活を送れるようにと、
大学が充実した活動環境を提供する「特定指定クラブ」の紹介もありました。
次に、音楽領域の概要について、
主任の依田嘉明が説明を行いました。
来年度から、音楽領域に新設される2つのコースについての紹介がありました。
欧米では、身体表現を芸術と捉え、
ダンスを音楽大学で教えるのはスタンダードですが、
日本ではまだ取り入れられていない状況の中、
「ダンスパフォーマンスコース」が来年4月に誕生する事が発表されました。
続いて、吹奏楽を総合的に学び、
すべての楽器の使用方法、楽器のリペア、指揮、指導法、演奏の録音などを
行う事が出来る人材を育てる「バンドディレクションコース」も
来年4月に新設するという発表がありました。
次に、芸術教養領域の概要について、副学長の津田 佳紀から説明がありました。
昨年度から開設された芸術教養領域(リベラルアーツコース)の目指すもの、
発想力とコミュニケーション力を身に付け、
ひろく現代社会において活躍できるゼネラリストの育成である点が強調されました。
そして、現代社会においては、
近い将来、様々な視点を持って自分で仕事を作り出せる人が必要となります。
そのために、芸術+経営であったり、芸術+社会学、芸術+語学などを学び、
新しい発想で自分の仕事を作れる人、社会のためになる人を
養成するためのコースである、という説明がされました。
この後は、人間発達学部についての説明が行われました。
学部長 星野英五の挨拶の後、人間発達学部の概要について、
子ども発達学科長の安部 孝が説明をしました。
総合芸術大学にあるメリットとして、
芸術的感性を備えた保育者や幼稚園・小学校教員を育成することができること。
また、人間発達学部の求める学生像や、
4年間の学生たちの学び、学生の育ちの場面、
学業・課外活動・学生生活、入試方法などについての説明がありました。
続いて学院広報室長の金子 靖より、4月21日に行われた
「フレッシュマンセミナー」について、説明がありました。
昨年までは、各領域ごとに行われた新入生のセミナーが、
今年は領域の壁を超え、芸術学部の新入生全員(450名)が参加するセミナーを行い、
領域が違う学生同士、親睦を深めた事
そして「フレッシュマンセミナー」 の最後を飾るイベントとして、
ミュージカルコースのステージが披露され、
音楽領域の学生が舞台制作、音響、照明を担当し、
ジャズやミュージカルなどのスタンダード・ナンバーから、
名芸大生のキャンパスライフを紹介した演目まで、
学生達が作り上げた本格的な舞台をみて、
新入生達は、これから過ごす4年間の方向性を考える良い機会になった
という説明がありました。
次に、広報入試課の菊地 淳より
本学の学生サポートの内容と奨学金制度について説明しました。
配布された資料を基にして、
キャリア支援をより重点化する為に行った事務組織の改変について、
就職サポート状況と進路就職状況について、
そして教学金制度について、説明がなされました。
また、6月9日から開催される2018年度のオープンキャンパスは
全7回を予定していること、そして入試制度の変更について話されました。
第二部の懇親会は、会場を移して2号館1階ホワイエで行われました。
学長の挨拶の後、副学長の田中 範康の乾杯でスタートしました。
出席された先生方と本学の教職員が個別に言葉を交わし、懇談する貴重な機会となりました。
最後に、副学長の津田 佳紀がお礼の挨拶をして懇親会を終了しました。
第三部のキャンパスツアー(施設見学)は、希望者する先生方だけをご案内して実施され、
2018年音楽領域・芸術教養領域・人間発達学部の教育懇談会は終了しました。
なお、美術領域・デザイン領域の教育懇談会は、
同様の趣旨で、6月1日(金)に西キャンパスで行われました。