2019年「名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合 産学連携文具デザインプロジェクト」課題発表会が行われました
2019.08.14
産学官連携
2019年7月31日(水)
名古屋市西区にあるシヤチハタ本社にて、
本学デザイン領域インダストリアル&セラミックデザインコースと、
カーデザインコースの4年生の8名が、
中部文具工業協同組合(馬印・デビカ・森松産業・シヤチハタ)と取り組んできた
「産学連携 文具デザインプロジェクト」新商品開発の課題発表会が行われました。
課題発表会では、最初に本学の三枝樹先生より挨拶があり、
「今年はテーマをいただいて取り組んだ事により、
各社さんのご希望にそう提案が行える様、学生達が一生懸命準備した」事と、
中部文具工業協同組合の協力に対するお礼を述べました。
その後、シヤチハタ株式会社 代表取締役社長の舟橋正剛氏より挨拶があり、
「商品が成熟化して、ヒット商品を出すのが難しくなっている中、
皆さんのフレッシュなアイデアや着眼点は、新鮮で楽しみにしている。
世の中の売れるものの着眼点が少しずつ変化する中で、
若い皆さんがどのような視点で商品を捉えているのか?着眼点を勉強したい。」
とのお言葉をいただきました。
この日は、合計8名の学生が発表に参加しました。
1名につき、各社に向けた4アイデアのプレゼンテーションを行い、
プレゼンテーションを受ける側の審査員は、
中部文具工業協同組合(馬印・デビカ・森松産業・シヤチハタ)の
各社代表の4名によって構成され、
『ターゲットの明確さ』『ニーズに対するアイデアの満足度』
『ニーズの強さ』『商品のデザイン性』『発表の分かりやすさ』の
5つの評価ポイントから採点が行われました。
学生たちは、各社の代表を相手としたプレゼンテーションに、
最初は緊張しながらも、堂々とした口調で自分のアイデアを語り、
12分の持ち時間の中、積極的に発表を行いました。
プレゼンテーション終了後に、
各社による厳選な審査が行われ、
結果発表が行われました。
最優秀賞は大塚 優太郎さんの「学校の自由帳」が選ばれました。
馬印賞 寺本 瑠伎さん「成長記録立看板」
森松産業賞 井上 大暉さん「PC case」
デビカ賞 井上 大暉さん「Safety cutter」
シヤチハタ賞 冨田昇伸さん 「イニシャルスプレー」
各社の代表者より、今回の課題発表における全体講評がありました。
「審査した結果、賞は各社1名となってしまいましたが、
皆さんの提案は甲乙がつけ難い提案でした。
今後、社会に出てぶつかる事や悩む事があっても、
その都度乗り越えて、強い人間になってほしい」と、あたたかいお言葉をいただきました。
最優秀賞を受賞した大塚さんは、
「普段は車のデザインを勉強しているので、
今回の課題は、車のデザインとはニーズが違い、とても新鮮だった。
今回のように、ゼロから考えるという体験は、
社会に出た後も役立つと思います。」と感想を述べました。
最後に、三枝樹先生より挨拶があり、
「デザイン思考が広まる中で、ものづくりに携わる全ての人が、
デザイナーの立場に立って、人々が何を求めているか?を考えるきっけになるよう、
今後も学生のアイデアを多くの企業に提案していきたい。」と語り、