mozoワンダーシティ産学連携イベント『森のがっこう』
二限目《森にふれる》

 本学と名古屋市西区 mozoワンダーシティでは、連携イベント『森のがっこう』を開催いたしました。
 2022年5月28日(土)・29日(日)には二限目となる授業《森にふれる》が行われ、受講した皆さんに森の恵みの材料を使ったワークショップを通して五感で森にふれる経験をしていただきました。

①木端を使ったウッドオーナメントづくり

好きな木端を選んで、麻紐に通して作るオーナメントづくり。

②お風呂で楽しむヒノキアロマづくり

ヒノキのかんなくずでつくるアロマづくり。お家のお風呂でヒノキの香りのバスタイムを楽しもう。

③丸太でつくるカスタネット

木の厚さによって音が変わる木のカスタネット。好きなイラストを描いてオリジナルのカスタネットをつくろう!

④木片でつくるバードコール

木につけたネジを回すと、鳥の鳴き声のような音がするバードコールづくり。

⑤小枝でつくった枝鉛筆で手紙を書こう!

枝の先に鉛筆の芯を挿してつくる枝鉛筆。つくった鉛筆で使い心地を体験しよう。

本学 駒井貞治教授・米山和子 教授に伺いました

■森の存在を身近に感じよう

 ワークショップ『森のがっこう』は全体を通して「森の存在を身近に感じよう」というメッセージが込められています。前回の一限目授業は《学ぶ》。トークショーで森の現状を知ってもらおうという主旨でした。そして二限目の今回は《触れる》がテーマ。手触りや匂い・音など、五感を刺激して森を味わってもらう狙いがあります。都会にいながらまるで森の中にいるような感覚を楽しんでいただけたと思います。
 また出来上がった作品をそれぞれのお家に持ち帰っていただき、ご家族も同じ体験をすることでより多くの方が森の存在に関心をもっていただけるのではと期待しています。

■相互の学び

 本学デザイン領域には、ワークショップそのものを企画する授業「デザインワークショップ」があり、ここで生まれたアイデアをmozoワンダーシティに提案したのがきっかけで『森のがっこう』が開校しました。mozoさん側からは安全面や満足度など様々なアドバイスと当日運営のサポートをしていただいています。今日のワークショップは私達(駒井・米山教授)の企画なのですが、次回からはいよいよ学生の企画がスタートします。
 学生は4月に行われた第1回と今日の第2回の経験を活かして、自分達の企画したワークショップをより充実させてくれるでしょう。主催者側の一方的な発信ではなく、ファシリテーターとして受講者と相互に学んだ経験が次に繋がっていくのです。

■ワークショップの重要性

 ワークショップは近年、デザインする上での重要なプロセスになっています。私達の社会の中で問題が何処にあるのかを探したり、試作品を試してもらいフィードバックを改善に役立てたり、(廃棄された材料から)環境への負荷や持続性を検証したり…。これからのデザイナーに必須となるこのスキルを学生にみにつけてもらうのも『森のがっこう』開校の大きな目的となっています。

学生さんに聞きました

○準備の段階から参加しているので、受講されてた方が親子が楽しんでいる様子などを見ていると素直に嬉しい気持ちになり、やり甲斐を感じました。

○お子さんたちは、バードコールやカスタネット等、音の出るものに強く関心を持っていたようです。バードコールとお子さんの黄色い歓声が館内で反響して独特の音を生んでいたのが印象的でした。

○自然と笑顔になる空間になったと思います。