小栗みずき
芸術学部 芸術学科 美術領域 アートクリエイターコース 4年
「翔け!二十歳の記憶展」はCBCが主催する、本学、愛知県立芸術大学、名古屋造形大学の学生を対象に、次世代の才能を発掘、支援することを目的に行われている展覧会です。15回目の2020年度では、グランプリを含め5名の学生が受賞しました。
受賞おめでとう!
自分で気に入っていた作品をリメイクしたものです。自分にとって大切な作品だったので、受賞できて本当に良かったです。あまり外部の展示はやってこなかったので、それだけでも嬉しかったのですが、受賞できてすごく驚いています。自分ではまだまだと思っていますが、ステップアップになりました。
今まで外部の展示はあまりやってこなかった?
そうなんです。立体をやるか、絵画をやるか、作風に関しても迷走していました。いろいろ試して制作していて、展示することはあまり考えていなかったんです。自分の想像する世界をどうしたら上手く表現できるか迷っていました。3年になってからアクリルで絵を描くようになり、これで良かったんだと励みになります。将来、立体でも平面でも、何かを作り出す作家になれたらいいなと思っています。
なるほど、思っていることが絵画のほうが上手く表現できたと。
これまで、現実に自分に起きたことだとか、ショックを受けたことだとか、どちらかというと負の感情をなんとか作品にするという制作の仕方でした。でも、これから先も制作していくことを考えると続けられないんじゃないかとか、コロナで家にいて自分について見つめ直す時間ができ、世界が大変なことになっている中、自分も悩みながら制作していることとか、すごく辛くなってきて、一旦、作り方を見直さなきゃいけないと考えました。そうして自分の創作意欲の源を考えてみると、世の中にあるたくさんの作品が持つエネルギーかなと思いました。それぞれの作品が創作のエネルギーを持っていて、それが見た人の意欲につながっているのではと。私が何かを見て感動したり、自分も作りたいと思ったりするのは、その力を受けてなんです。作品を制作している作家さんたちも、これまでに制作された作品たちからそういうパワーを得ているんじゃないかと思うんです。そのエネルギーみたいなものを表現できたらいいなと。自分もその魔法のような力の一部になりたい、そんなことを考えています。
15回記念賞
「自沈」
安藤祐実
CBC賞
「例 ) 〇」
森田和歌奈
審査員特別賞
「現代のポージング」
林和奏
名古屋市教育委員会賞
「ロートレックとオリーヴ園と」
髙島朋子