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卒業制作優秀賞

ラース・ドレイク・ベギラモス

メタル&ジュエリーデザインコース

川村侑己

 架空のドラゴンを立体で表現した作品。翼のない地を這うドラゴンの頭部と爪の一部を制作、スケールを感じさせます。鱗を表現した多面的な立体表現は光の加減で陰影をつくり、素材とあわせ重厚感があります。川村さんは、子供の頃からドラゴンが登場するファンタジーが好きで、児童文学の『エルマーのぼうけん』シリーズ、ハリーポッター、ゲームのCGなどからイメージを膨らませたといいます。「ドレイクはドラゴンの古語です。ドラゴンというと翼があるイメージかもしれませんが、大蛇のように翼のないものもドラゴンの一種で、今回の作品ではそれをイメージしています。自分はジュエリーのような細かい作業があまり得意ではなく、大きな作品を作りたいと考えました。骨組みに薄い鉄板を溶接して制作しましたが、鱗の配置や重量があるので作品のバランスを取ることが難しく苦労しました。卒業制作で賞をいただけたことはとても嬉しく、作品にも大いに満足しています」。