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卒業制作最優秀賞

ブライトン大学賞 奨励賞

名古屋芸術大学美術・デザイン同窓会賞

朝日新聞社賞

Triptych study of the closed room

洋画コース

宇留野圭

 写実的な油絵を描いていましたが、制作の必然性がわからなくなり、表現を変え自分がこれまでやってきたことを思い返し経験や興味を盛り込んだ立体作品を制作しました。試行錯誤しながら立体作品を作るようになり、これでいいのかと悩みながら、それでも自分なりの表現になるのではないかと考えました。ひとつの密室をテーマに制作を始めましたが、外界との繋がりから受ける影響を考えて部屋を増やし、さらに絵画のトリプティック(三連祭壇画)の型式にしようと思いつき3つ目の部屋を作りました。個々の部屋は静物画のイメージで、それぞれに象徴的なものが配置されています。機械の不具合やトラブルも作品に取り入れたくて作りながら作品は変わっていきました。何とか形にすることができました。部屋は僕自身の内面を表現しながらも、作品を見た人から自分の部屋に似ていると感情移入して見てもらうこともあり、意図が上手く伝わったとうれしく思いました。