記念講演第二弾は、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏をお招きし、これからの時代、どう生きていくのか、という演題でお話しいただきました。
佐藤氏は大学院卒業後、電通に入社。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発の他、数多くの商品デザインを手がけ、それが単にパッケージデザインにとどまらず、商品の企画や製造にも大きくかかわっていることに特徴があります。デザインの役割は、形を整えることでなく、その中身と人を繋ぐことだといいます。
何かを生み出すのではなく、価値を見出し、それをビジュアル化して伝え、繋げること。デザインはビジュアルを使ってのコミュニケーションだと説明します。そこから「デザインの解剖展」やNHK Eテレ「デザインあ」など、デザインのあり方を見つめ直す活動へと幅が拡がっていきます。世の中や人の営みすべてにデザインは必要であり、デザイナーは自己のスタイルからももっと自由になるべきであると説明しました。