名古屋芸術大学

NUA-Graduate student

石川裕梨(いしかわ ゆり)

大学院美術研究科
日本画2年

【受賞歴】

平成23年
佐藤太清賞公募美術展 入選
平成24年
豊田市民美術展 大賞
平成24年
日展 初入選
平成25年
名古屋芸術大学卒業制作展 優秀作品賞
平成25年
日春展 初入選
平成25年
豊田市文化振興財団 文化新人賞
平成25年
臥龍桜日本画大賞展 入選
平成25年
日展 入選
平成26年
(公財)とよしん育英財団 助成対象者

不器用なんですけど……

ドラマチックな構図が印象的。モチーフは鳥が多いの?

鳥に限らず動物の絵を中心に描いています。尾長鶏は、動物園で見ていたのですが、雌を獲得するためにすごい喧嘩をしていた雄同士が、餌を食べるときになると、一緒の餌箱から食べていて、それを毎日繰り返しているんです。そのことを回っているような感じで描いてみました。尾長鶏の喧嘩は、いつも勝つのは羽根の綺麗な方で、必ず綺麗な方が勝つみたいなんです。羽根の美しさに惹かれたんですけど、飛ぶための羽根よりも飛べない羽根の方が制作していてしっくりくるんですよ。いろんなものを描けるようになりたいなとは思います。

観察は動物園で? 東山?

そうですね。もう顔なじみになってしまっています。もう覚えられてしまって、ちょっと行きづらいです(笑)。オランウータンもぱっと見て「この子」と閃いて描きました。

観察にかける時間はどれくらい? パッと見てすぐ描けるものなの?

不器用なのですごく時間がかかります。モチーフが決まるまでも、制作に入ってからも大変ですよ。見に行くだけでも丸々1日かけてです。オランウータンの前にエミューを描いたのですが、形を取るまで1か月ぐらいかかっています。私にとって転機になった作品なんですが、すごく苦労しました。産みの苦しみだったんだと思います。でもそれを通り越したら何かすごく楽になって、今は1、2週間で写生はできるようになりました。それでも、形が体に入るまで時間がかかりますねえ。動物園の飼育員さんに不審者だと思われているような気がして行きづらいんです。とにかく、不器用なんですよ。

日本画に進もうと思った理由は?

芸大に入ったきっかけは、絵が描きたかったからなんですけど、最初はデザインの方に行こうと思っていました。デザインの方が就職あるしとか、そんな簡単な気持ちだったんです。高校時代は、デザイン学部の受験対策のため、アクリル絵の具を使った色面構成とかをやっていると、私のはどうしてもにじみが出ちゃってぶよぶよになっちゃうんです。「にじみを活かすのだったら透明水彩に行ったらいいんじゃない」と先生に言われたのがきっかけで日本画を始めたんです。なんか不器用なのが転じて、みたいな、そんな感じです。なんか、本当、申し訳なくて、スミマセン(笑)。

ぶよぶよになって良かったよね(笑)?

はい、今はそう思います。

将来は?

美術の先生になりたくて教職課程も取っているのですが、別のお話しもいただいていてこれからまだ、考えなきゃいけないんです。うれしい悩みなんですけどね。どちらにしても絵を続けていくことを考えて決めようと思います。日展には出し続けていきたいですし、この1年で小品も描けるようになりたいし、展示の経験も増したいし……。先生には、まだ大作に集中しなさいといわれていて、地固めも必要なんですけどね。

「動物園の人に見せてあげなよ、絶対喜ぶと思うよ」「そうですかね。もう少しBIGになってから行きます!」

スケッチブックは学校のロゴが入ったマルマン製のもの。「これが一番描きやすいです」

第48回日春展入選「紡ぐ」

第45回日展入選「廻る」

第44回日展入選「兆し」

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