名古屋芸術大学

NUA-Student

森 美奈子(もり みなこ)

デザイン学部 デザイン学科
ヴィジュアルデザインコース 3年

考えることが楽しい

大学に入る前の頃からのことを聞きたいんだけど、まず、どうしてデザイン科へ?

小さい頃から絵を描くのが好きだったんですけど、それがベースにあって、直接的には高校3年の時に、地元の絵画やポスターのコンクールで、3位に入賞したことが大きいですね。高校の時は美術部で部長をやってきたんですが、入賞してこっちの道に進んでいけるのかなと思うようになりました。それから、考えることと絵を描くことの両方が好きだったので、この二つを同時にできるような仕事がないかなと、そういうことでデザインの道に進んでみようと選択しました。

考えることと絵なんだ。ほかの道、例えば、画家だとか、アニメーターだとか、考えなかった?

ありますよ。ただ、アニメーターは大変だと聞いていたので、それは考えなかったですね。どちらかというと、社会学とかそういった方面にも興味がありました。もしかしたら、そっち方面の大学に行っていた可能性もありますね。

名古屋芸大に行こうと思ったきっかけは何だったの?

入試のためにデッサン教室へ通っていて、その時の先生に、名古屋芸大以外にもここがいいんじゃないって3つの大学を紹介していただいたんです。それでオープンキャンパスに行って、実際に見てみたんです。その時点では、デザイン科に行こうと思ってはいましたが、まだちょっとふわっとしていたんです。名古屋芸大は1年生の時にファウンデーションがあるので、その間に決めてもいいのかなと考えて選びました。あと、選んだ理由はもう一つあって、「勘」なんですよね。ほかの大学も見に行ったんですが、名芸は、なんか居心地がいいというか。勘としか言いようがないんですけど「ここがいんじゃないのかなあ」と思ったんです。なにか明るく感じました。うまくやっていけそうな気がする、そんな感じですね。

さて、絵を描くことと考えることをやりたいと思って来たけど、今はどう? どっちに興味がある?

私はまだ、好きか嫌いかで考えちゃうんですけど、今は考えることの方が好きですね。それで、つい考えることの方に時間を割いちゃってます。最近は、先生にも「もっと表現を磨けるといいよね」と言われまして、もっと表現や技術を上げていきたいと取り組んでいます。こういう学科にいる以上は、ちゃんと磨いていかないとだめだなぁ、と感じています。

考えることはそれほど苦労じゃないの?

いいアイデアが出てくるまでは、大変ですね。情報収集したり、こういう傾向があると調べたり分析することは好きなのでそこは苦ではないんですけど、そこから消費者や受ける側というか、デザインを伝える立場の人にどう届けるか情報をまとめて絞っていく過程で苦労します。ポンっと抜けるようなアイデアが出てこない時は、つらいですね。

-卒業したらどうする?

まだ、ぼやっとしてるんですけど、最近は一般職もいいかなぁと。でも、グランプリ獲ったんだしやっぱりこっちがいかなと、揺れてるんですよ(笑)。どっちにしても考える仕事をしたいんです。

一般職だなんて言わないでよ! デザインの仕事やろうよ(笑)

第5回ポスターグランプリコンペティション『伝える革命』 グランプリ受賞

コンペティションのテーマである“伝える”を表現するため、著名作ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」に着想を得たオマージュ作品として発表しました。鮮やかな色彩と、意力の伝わる構図に詰めたアイデアを評価していただいたのだと思います。

スマートフォン利用(活用)シーン デザインコンテスト 「Go home with a SmartPhone」

スマートフォンをよく活用するシーンとして考えたのが電車。通勤・通学が、スマートフォンによって楽しい時間に変化していることをわかりやすく伝えようと思いました。

『23rd Save Me Poster Exhibition 2014』

「絶滅寸前の動物達を守りたい」というテーマで企画された展覧会に出展した作品です。私は鳥類たちが住処を奪われ続けていることに注目し、まるで踏み荒らされた後の様なポスターを撮影しました。薄暗い雰囲気と実際に使用されている羽根がポイントです。

『極北の海展』

こちらは空想上の展覧会を元にしたDM課題です。私は水族館での「北極の海」展を企画しました。“気泡”と“雪の白”を基調にしたバブルの中に神秘的な動物達が泳いでいる作品です。

『ふれあいバスがある街 津島市』

「身近なバス」を感じてもらえるよう「津島と風土とバス」をテーマにしました。実際にはこのようなイベントはないのですが、楽しさや親しみを感じてもらえるスタンプラリーにしました。津島市に何度も足を運び、スタンプをデザインしました。作り込みをぜひ見て欲しいですね。

『カレンダー春夏秋冬』

『ヴォジョレー・ヌーヴォー2014 ラベルコンペティション』

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