NUA-Student

39号(2017年4月発行)掲載

式守あやか
しきもり あやか

人間発達学部子ども発達学科 4年

子どものことを知りたくて

人間発達学部主催の「春を呼ぶ芸術フェスティバル」で見事なピアノを披露。ピアノはいつから?

中学校のときに少し習って高校に入ってやめて、大学になってからまた始めました。大学1年生のときは結構、頑張ってやってたんですよ。将来必要になるじゃないですか。「春を呼ぶ芸術フェスティバル」では、本当に緊張してミスばかりでした。

教員免許はどうするの? 幼保、小学校も?

フルコースです。最初は、保育士と幼稚園だけにしようかと思ったのですが、先生に勧められて。お得っていうと変ですけど、小学校も取っておいた方がいいといわれて選択しました。幼保と小学校の連携が出てきて、なるほどなと思いました。たくさん授業がありますが、取っといてよかったなと思います。

小学校の実習は4年になってからだっけ?

私は、小学校の実習は行かないんです。幼稚園か小学校か選んでどちらかの実習に行けば、免許が取れるようになったみたいで私は幼稚園に実習に行きました。一応、小学校も小学校体験実習というのがあって、それに行きました。そのときは様々な学年を見ましたが、1年生から6年生まで幅があって少し難しそうだなと感じました。

先生になりたいと思ったのはいつ頃から?

中学校の頃、漠然と数学とか家庭科の先生がいいなと思ってたんです。身近に先生を見ていて、教えるのが楽しそうな印象ですね。高校に入って、いろいろと迷って、家庭科系に行こうか、心理学に行こうか、経済学部に行こうか、保育園に行こうか、とても迷いました。いろんな大学を調べてみたんですけど、本当に最後になって将来、子どもに係わる仕事に就きたいと思いました。心理学だと大学院まで行けば免許が取れるらしいんですけども、将来のことを考えると保育園かなと。だから、最初から保育士になりたいというよりも、子どものことを知りたくて、発達とか、学問的なことを勉強したいという思いが強かったです。

勉強して、それから職業として保育士を選んだという感じなのかな?

初めての実習で保育園に行ったんですけど、何をすればいいのか分からなくて、どうしようかと思ったんです。でも一応、学校で学んできたことをいろいろ取り入れながらやってみて、将来どうしようと思ったのが1回目でした。
次に、幼稚園実習に行って、私の通っていた幼稚園なんですが、そこでずいぶん成長させてもらったなと思います。学んだことを実践に生かせることがすごいなと思って、沢山の経験をさせていただきました。それが3年生のときです。

幼稚園のときに見てもらった先生とかいらっしゃった?

私の担任の先生だった方がパートでいらしてて、その先生が会いに来て下さって感動しました。「すごく印象深い子だったよ」といわれました。たぶん先生が初任だった頃に見てもらったので、印象深かったんだと思います。
そのときの実習は、自分でやりたいことをいろいろ挑戦してできたかなと思っています。
手遊びをやったり、ペープサートを作りました。子どもたちと一緒に作り、喜んでくれるのでそれがうれしかったです。作ることも勉強になったし、楽しいし、作ったものは一生残るものなので、将来に生かせるかなと思います。

3免(保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の免許)だと授業、忙しいでしょ?

正直、勉強は、高校のときと比べると、授業数もそれほど多くはないじゃないですか。テストも、自分で考えて書くというのはありますけど、勉強でそれほど苦労はなかったです。実習が大変でしたね。初めは、実習って大変だなと思ったんですけど、今は楽しく感じています。あっ、でも、記録を書くのは大変でしたね。書きたいことがたくさんありすぎて、時間がなくて大変でした。私が実習で行ったところは、大学で配られた用紙を使用しましたが、書くことがあるならどんどん紙を付け足して書いていいよというふうだったので、下書きしたりして書いていると、すごく時間がかかって。実習をやって、1日の流れの中でどんなことがあったかを書くんですけど、1日1枚以上で実習期間の12日分と、それプラス指導案。それを書いて、訂正して、書いて、訂正して……。1日の流れを意識していないと、書けないです。
書いていて、子どもの目線に立って書くっていうのがすごく大事だと教えられました。子どもに問いかけをしながら会話する、これが子ども目線なのかなと思いました。「促す」「させる」という言葉は書かないようにというのもありました。それは、そうだなあと思いましたね。

保育士志望、やっぱり小さい子がかわいい?

保育園に勤められればいいと思っています。年齢によっていろいろな楽しみがあるかなと思います。去年の保育実習で、0歳児を担当させていただいたんですけど、すごくかわいかったです。ずっとお世話って感じですよ。首の据わっていない子がいて、初めはちょっと怖かったですけど、保育士さんは上手くだっこしていて、かわいかったです。4歳ぐらいになると、嘘をついたり、試し行動っていうのをしたりするので、難しいなと感じることはありました。でも、それも面白いなと。こういうこと考えるんだとか、新しい発見がありました。

サークルとか、何かやってる?

じつは、インカレで名大オーケストラに入ってバイオリンをやっています。

えっ、バイオリンもできるの!

小さい頃にやっていて、中学、高校とあまり触ってなかったんですけど、大学に入ってまたやり始めました。ピアノと一緒です。高校時代は、吹奏楽部でコントラバスをやってたんですよ。オーケストラに入って、違う大学で、いろんな大学の人が集まって、またいろんなことが経験できてよかったです。

音楽、すごいじゃない。ご両親は音楽に進ませたかったんじゃない?

じつは、母が名芸の洋画のOGで、小さい頃は絵を習いなさいといってたんですけど、絵の具のにおいが嫌で駄目になったらしくて。それで音楽に(笑)。名芸は、ピアノがたくさんあって、たっぷり練習できるのがいいですよ。

「2台のピアノのためのソナタ第1楽章」式守あやか/佐竹美早紀(右) 2017年2月11日、春を呼ぶ芸術フェスティバル

名大オーケストラでバイオリンを担当。「初めはついていけなくて駄目だったんですけど、皆、優しくて見捨てないでくれてなんとかやっています(笑)」

名古屋芸術大学附属クリエ幼稚園でのゼミ発表

実習で作ったペープサート(割り箸と画用紙で作る紙人形)たち

3年生のときに「子どもと音楽」のゼミに所属。ピアノ演奏会や幼稚園での発表、小学校の音楽教室などに取り組んでいる

ゼミの食事会

お昼にはお手製のお弁当