北名古屋市は令和8年3月20日に市制施行20周年を迎えます。市では「共創のまちづくりの推進」「シビックプライドの醸成」「未来への飛躍」を基本方針に、多彩な記念事業を展開していく予定です。その一環として、市と包括連携協定を結ぶ本学美術領域・デザイン領域の学生を対象に、ロゴマーク・キャッチフレーズの募集が行われました。
学内公募には14点の応募があり、大学内選考を経て5点を市に提出。市のプロジェクトチームと政策会議による審査の結果、グランプリ1点、準グランプリ1点、佳作1点が選ばれ、2025年8月8日(金)、名古屋芸術大学アートスクエア3階「市民活動センター μ-base」にて発表会が行われました。
グランプリに輝いたのは、デザイン領域ヴィジュアルデザインコース3年・松田真優子さんのキャッチフレーズ「ゆめひろがる。このまちと。」です。松田さんは、人と人との交流によって夢や希望が広がる様子を、人々が手をつないで輪をつくる姿で表現。中央の余白を北名古屋市の地形に見立て、地元らしさをデザインに取り込みました。色彩は、交流で生まれる温かさや、まちの活気を表すため、エネルギッシュな赤とやわらかなピンクを採用。制作にあたっては、市の説明会で得た「ハート」「つながり」というキーワードを軸に構想を練り、モチーフ選びから構成、色の意味付けまで入念に検討しました。制作期間は約3週間。夜遅くまで作業を重ね、納得のいく形を追求したといいます。「まちの温もりや勢いが伝わるよう工夫しました。グッズ展開も楽しみです。」と笑顔で語りました。
準グランプリは、ヴィジュアルデザインコース4年・鈴木麻桜さんの「愛ある街に これからも」。北名古屋市のハート型を優しく抱きしめる姿で、市民の愛着と共創のまちづくりを表現。統一感ある色使いと手書き風の線で温かさと歴史を描き、「目を閉じて微笑む表情に未来への希望を込めました。受賞できてとても嬉しいです。」と喜びを語りました。
佳作は、同コース4年・石田陽子さんの「住みやすいまち。心を込めて。」。市の地形と市民の心を重ね合わせ、穏やかに暮らせる街をイメージして制作。「住民の心に寄り添うまちを表現しました。佳作に選ばれ光栄です。この経験を今後に生かしたいです。」と話しました。
太田考則 北名古屋市長は「どの作品もハートやつながりを感じられる素晴らしい提案でした。今回のロゴマークとキャッチフレーズが、市民に愛されるまちづくりの象徴になることを願っています。」と述べました。受賞作品は今後、ポスター、広報紙、SNSなどで広く活用され、市制20周年の機運を盛り上げます。
発表会に先立ち、市長をはじめ市職員はロゴマーク入りポロシャツを作成・着用し、会場は和やかで華やかな雰囲気に包まれました。ロゴマーク・キャッチフレーズは、20周年を盛り上げるために幅広く活用され、市民とともに祝う節目の年を彩ります。