本学学生がCOPPA CENTRO GIAPPONE 2025「戦後80周年記念事業フォーラム」に登壇、「次世代燃料マーク」を提案

 2025年10月13日(月・祝)、久屋大通公園・メディアヒロバで開催された「COPPA CENTRO GIAPPONE 2025 戦後80周年記念事業フォーラム」において、カーデザインコースおよびインダストリアルデザインコースの学生が、「次世代燃料マーク」のアイデアスケッチを発表しました。
 「COPPA CENTRO GIAPPONE 2025」は、戦後80年を迎える節目に、平和の時代がもたらした自動車技術の進歩とモータースポーツの発展をテーマに開催されたイベントです。フォーラムでは、「クルマは世界を変える ―終戦100年に向けた新たな未来の始まり―」をテーマに、愛知県知事の大村秀章氏やカーグラフィック代表の加藤哲也氏らが登壇し、自動車と環境の未来について語りました。
 その中で、本学のカーデザインコース・インダストリアルデザインコースの学生8名が壇上に立ち、サステナブルな燃料を象徴する新しいデザインを提案しました。
 発表に向けたプロセスは、学生24名によるアイデアスケッチの提出からスタート。カーデザインコースの教授2名による一次選考で16案が選出され、その後、教授陣・助手・技術員・学生による最終投票を経て、8案が選ばれました。
 壇上に上がったのは、田口小次郎さん、森本芽生さん、巽涼平さん、山田宏晋さん、西田涼兵さん、加藤嵩太さん、松川紗苗さん、船戸茉妃呂さんの8名。代表して巽涼平さんと山田宏晋さんがコメントしました。
 巽さんは、「“サステナブルフューエル”というテーマから、自動車を通して地球環境を変えていくイメージを描きました。クルマのシルエットから葉が伸びる形で、未来へのつながりを表現しています。スーパーカーの写真を参考に、時代を超えても通じる新しいクルマの姿を意識しました」と語りました。
 山田さんは、「クラシックカーに貼るロゴデザインとして、ぱっと見てわかりやすく、主張しすぎない控えめで調和の取れたデザインを目指しました」と述べました。

 発表を終えた学生たちからも多くの感想が寄せられました。
 西田涼兵さんは、「カーボンフリーと聞いて最初は新しい概念だと思いましたが、既存のガソリンエンジンにも応用できると知り、過去と未来をつなぐものだと感じました」と語り、田口小次郎さんは、「テーマが難しくて悩みましたが、クラシックカーに貼っても映えるデザインを考えるのが楽しかった」と振り返りました。
 加藤嵩太さんは、「歴史あるクルマに貼ることを想定し、悪目立ちしない落ち着いた色味にしました。オーナーの方に“このクルマに合う”と思ってもらえるよう、くすんだ色合いを意識しました」とデザインへのこだわりを語りました。
 カーデザインコースの田中昭彦教授は、「今回は提案段階ですが、来年に向けてさらにブラッシュアップを進める予定です。マグネットステッカーとして試作し、実際に配布する展開も検討しています」と今後の展望を述べました。

 学生たちが描いた“次世代燃料マーク”は、クラシックカーと未来技術を結び、サステナブルな社会を象徴する新しいシンボルとなることを目指しています。