コメダ珈琲店では、ドリンクを注文した際にサービスとして提供される豆菓子のパッケージデザインをテーマに、学生向けの「豆菓子パッケージデザインコンペティション」を2022年度より実施しています。本コンペティションは、学生の創造力を社会につなげ、作品が実際の店舗で使用される機会を創出することを目的とした取り組みです。
今年度のグランプリには、デザイン領域1年(受賞時)の松岡遥優(まつおか・よう)さんが選ばれました。また、コメダ賞(奨励賞・10作品)には、デザイン領域ヴィジュアルデザインコース4年の佐藤里帆さんの作品が選出されました。
2026年2月4日(水)には、株式会社コメダ名古屋本社にて表彰式が行われ、代表取締役社長の甘利祐一氏より、賞状、賞金、副賞が贈られました。
甘利社長は挨拶の中で、「応募作品は毎回レベルが高く、すべてを採用したいと思うほどです。グランプリ作品が全国すべての店舗で使われるというのは、とても大きなことです」と述べ、学生のデザインが多くの来店客の目に触れる意義を強調しました。
グランプリを受賞した松岡さんは、今回のデザインについて「私にとって、コメダ珈琲店の豆菓子は、コーヒーを引き立てる存在です。コーヒーや料理と一緒にテーブルに並んだとき、全体をそっとまとめてくれる“名脇役”のような存在であってほしいと考えました。作品を見ていただき自分の思いが伝わったのかなと思い、とても嬉しく思います」と喜びの声を寄せました。
制作については、「単体で目立つデザインではなく、コメダ珈琲店のメニューや空間と一体になったときに心地よく見えることを一番大切にしました。春夏秋冬、それぞれの季節感をどう表現するかも大きなテーマでした。モチーフで季節を表すのではなく、色だけで季節を感じてもらうことに挑戦しました。食べ物と並んだときに邪魔をせず、それでいて季節の空気が伝わる色を探すのはとても悩みましたが、デザインとして大きな学びになりました」と意図を語りました。
全国約1,000店舗で提供される豆菓子のパッケージになることについては、「正直、少し怖さもありますが、それ以上に自分のデザインが社会に出ていくという実感があり、大きな自信になりました」と率直な思いを明かしました。松岡さんのデザインは、2026年3月上旬頃より、全国のコメダ珈琲店で実際に提供される予定です。
コメダ賞を受賞した佐藤里帆さんは、「まさか受賞できるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。制作自体が楽しく、絵を描くことの楽しさを改めて感じる経験になりました」と、穏やかに喜びを語りました。
今回のコンペティションには、全国の美術・芸術大学および専門学校に通う学生から176点の応募がありました。その中から選ばれた今回の受賞は、学生にとって大きな励みとなるものです。自身の作品が実際にパッケージとして使用され、多くの人の手に渡るという経験は、制作することの責任と喜びを同時に学ぶ、かけがえのない機会となりました。