ヴィジュアルデザインコース
名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催
2020年2月14日(金)〜18日(火)、名古屋城本丸御殿・孔雀之間にて、ヴィジュアルデザインコース3年生による展覧会「ナゴヤ展」を開催しました。「ナゴヤ展」は、例年ヴィジュアルデザインコース3年生が取り組んでいる課題で、名古屋の特定の場所をデザイン的な観点から捉え直し、新たな価値を発見・創出して提示するという課題。昨年からは、名古屋市観光文化交流局の協力を得て、名古屋城本丸御殿にて作品を展示、名古屋城の職員の方・関係企業の方々からも講評をいただくこととなりました。
今年のテーマは「名古屋城の本質的価値を伝えるデザイン」。名古屋城の天守閣やシャチホコなどは多くの人がイメージする名古屋城の魅力ですが、それ以外にもたくさんの魅力があるはずと、学生らは何度も名古屋城へ足を運び作品を制作しました。また、名古屋市観光文化交流局 吉田氏には来校していただき、名古屋城の歴史について講義を行っていただきました。4ヶ月の制作期間のうち多くを調査に充て、しっかりとした内容のものに仕上がりました。
名古屋城の魅力について、歴史的な面白さが外国人や子ども、歴史にあまり関心を持たない人には伝わりにくいとして、わかりやすくヴィジュアル化して伝える作品、場内にある自然や建築・石垣などをモチーフとした作品、お土産や場内で履くスリッパなど、作品は多岐にわたり、それぞれがユニークなものとなりました。担当するヴィジュアルデザインコース 遠藤一成准教授は、「さまざまな人のご尽力とご縁で、こうして本丸御殿で展覧会ができることになり感謝しています。シャチホコや天守閣といった紋切り型のイメージだけではなく、新しいものの見方や価値観を、学生だけでなく名古屋市の方々やお越しいただく観光客の方々にも知っていただくことになれば、こんなに嬉しいことはありません。名古屋城だけでなく、名古屋の街づくりや史跡についての作品もありますし、こうしたことをきっかけに関心を持っていただければと思います。いろいろな形式でのアプローチや学生の個性も表れており、そこもぜひ見ていただきたいです」とコメントしました。
講評は、学生ひとりひとりが作品について説明し、それに対して意見を伺いました。子どもや外国人にもわかりやすく伝えられることや、さまざまなアイデアが提示されたことを高く評価いただきました。名古屋市観光文化交流局 吉田氏からは「着眼点の良さ、作品のできばえにも驚きますが、学生のみなさんが、一所懸命調べて名古屋城のことを思ってくれています。そのことが作品から伝わってきて、すごく嬉しいです」との言葉をいただきました。また、日頃から歴史的な価値をどうやって伝えていくか腐心していることや、いくつかのアイデアはぜひ実現したいと、関係者ならではの発言もあり非常に有意義な講評会となりました。











