名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合

「2020 文具デザイン プロジェクト」最終発表会 優秀賞決まる

2020年8月5日(水)、本学と中部文具工業組合加盟の文具メーカー4社との産学連携企画「2020 文具デザインプロジェクト」の最終発表会を開催しました。シヤチハタ株式会社本社会議室をお借りして、学生による最終プレゼンテーションを行い、審査、最優秀賞、各メーカー賞を決定、表彰式を行いました。
各メーカー様から与えられた課題は、森松産業株式会社様「在宅ワークで頭を切り替える!テーブル周りグッズ」、株式会社馬印様「with コロナでの学校生活」、大同至高印刷株式会社様「オープンキャンパスで配る PPノベルティグッズ」、シヤチハタ株式会社様「授業中のノート作りを助ける筆記具・スタンプ」の4つ。学生らは、これらの課題から1つを選び、アイデアを練り、模型や試作品を製作してプレゼンテーションに臨みました。テーマが発表されたのが6月末、最終プレゼンまで1ヶ月余りと短い期間でしたが、いろいろな思考を重ねたことが偲ばれる力作が揃いました。18名の学生ひとりひとりがプレゼンを行い、各メーカーの代表の方々が審査員を務めました。

学生は順番に前に立ち、資料を提示しながら考案した文具について説明しました。プレゼンの持ち時間は説明3分、質疑応答2分と短いものですが、説明に熱が入ったり、質問応答が盛り上がり、時間をオーバーすることもしばしば。最終発表会は白熱したものになりました。印象的だったのは、各メーカーの審査員ならびに見学にこられた方々。学生のアイデアから新しいヒントを得ようと活発に質問が挙げられ、質疑応答の時間はまるで新製品開発のブレインストーミングの現場を見るようでした。

審査の結果、最優秀賞は、森松産業様の課題に対し、パソコンの両脇にアクリルスクリーンをセットし光を使ってメリハリのある仕事空間を作り出す、カーデザインコース 藤澤知成さん「マインドスクリーン」が選ばれました。
メーカー賞は、馬印様の課題には佐橋秋哉さんの「防険バッグ」、森松産業様 小川文華さん 「作業に集中フットレスト」 、大同至高印刷様 神坂天音さん「ミカドファイル」 、シヤチハタ様 中島彩子さん「ラインマーカー」に決定しました。

講評として、シヤチハタ株式会社代表取締役社長 舟橋正剛氏から「毎年、学生の皆さんの発想を楽しみにしています。今年もたくさんの気付きをいただきました。文具関係のメーカーは保守的で、自由な発想を求めています。学生の皆さんの考え方やものの見方を見せていただき、とても新鮮に感じています。社会に出てからも、今持っているユーザーとしての感性を失わず活躍していって欲しいです」とエールをいただきました。
担当の三枝樹成昭講師からは、「貴重な機会をいただき、企業の皆さまに大変感謝しています。学生共々、お礼申し上げます。愛知のものづくりに何とか貢献したいと考えてきました。こうした業界の皆さまと学生が知り合うことには非常に意義のあることだと考えています。来年以降もこのプロジェクトを続けていきますので、ご協力をお願いします」と抱負を語りました。
コロナ禍でプロジェクトの進行が心配されましたが、オンラインで相談に乗っていただいた企業担当者様の尽力などのおかげで、通常時と変わらないいいものができたのではないかと思われます。学生らも、企業からのレスポンスに充足感を得られたように見受けられました。

藤澤知成さん

佐橋秋哉さん(代理:難波栄行さん)

小川文華さん

神坂天音さん

中島彩子さん