テキスタイルデザインコース JRタカシマヤ「やさしい暮らしと彩るコモノたち」に出店

 デザイン領域 テキスタイルデザインコースでは、2022年10月27日(木)~11月1日(火)ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階 催会場にて開催された「やさしい暮らしと彩るコモノたち」に出店、有松絞りの手ぬぐい、尾州産の装飾糸を使ったファンシーバンドなどを販売、リストバンドを作るワークショップを開催しました。

 「やさしい暮らしと彩るコモノたち」は、SDGsに取り組みアップサイクルでできあがった商品や持続可能な農法で育てられた作物を使った食品など、おしゃれで便利なエコグッズやエシカルグッズを販売するイベント。その中に、東海地方の大学生がSDGsテーマに作った商品を集めた「やさしい暮らし学園祭」コーナーが設置され、そこへテキスタイルデザインコースが出店しました。
 テキスタイルデザインコースが販売する商品は、昨年(2021年)全国の伝統工芸品が集う「KOUGEI EXPO IN AICHI」にも出展した有松の豆絞りにシルクスクリーンプリントを加えた手ぬぐいと、ウールの生地を織る際に模様のために使われる装飾糸を使って作られたファンシーバンド。豆絞りの手ぬぐいは、例年、授業でもお世話になっている「張正」さんの、製品にならなかったB反を再利用してプリントを加えたもの。手ぬぐいを半分の長さでカットし、ハンカチなどとしても使いやすいサイズになっています。また、装飾糸も尾州で使われなくなったものやオリジナルの生地を制作した際の余りを再利用したものと、SDGsにふさわしいものとなっています。

 期間中、テキスタイルデザインコースの学生が当番で入れ替わり、店番をしました。天候にも恵まれた土日にはたくさんの人が訪れ、学生らは対応に追われました。有松絞りや板締めという技法について説明したり、尾州のウール生地や模様・装飾糸などについて紹介したり、お客さんとのコミュニケーションも貴重な経験となりました。本学のブースに足を向ける方々は有松絞りをよくご存じの方も多く、「豆絞りは知っていたけど、若い人が手を加えるとおしゃれになるわね」と感心する声も聞かれました。
 ワークショップでは、尾州の飾り糸を使ってリストバンドを作成しました。使う糸を選ぶことに加えバンドの長さも自由に調整でき、販売している商品よりもお客さんの好みに合ったものができるよう学生らが対応しました。
 学生ブースの「やさしい暮らし学園祭」には東海地区の大学12校が出展、学生同士の交流も生まれ、華やかな催しとなりました。