名古屋芸術大学ローターアクトクラブが企画 卒業・修了制作展50回記念 チャリティーオークションを開催

 卒業・修了制作展 開催50回を迎えるに当たり、今年度は大学初の試みとして2023年2月25日(土)に、「名古屋芸術大学 チャリティー オークション」を開催しました。名古屋芸術大学ローターアクトクラブは、地域社会で活動する人や団体とコラボレーションし共にボランティア活動を行うサークル。これまでにもNPO法人や他のローターアクトクラブと協業を行うなど、例年、さまざまな活動を行ってきました。今回のチャリティーオークションでは、売上の一部をポリオ根絶を支援するロータリー財団に寄付しエンドポリオの活動を知ってもらうこと、そして、学生作品を販売することで作品と社会のつながりや作品の市場価値を知ることを目的として企画されました。オークション開催の前に、名古屋芸術大学ローターアクトクラブ 幹事の鮫島朱さんからは「ここにあるのは、いまはまだアーティストの卵たちの作品ですが、将来、必ずや世に出てくる人たちのものだと思います。そうした作品に熱い視線を送って下さり厚く御礼申し上げます。自分を含め学生にとっていろいろな経験をさせていただき、このことにもお礼を申し上げます」とあいさつがありました。

 オークションの司会進行は、声優アクティングコース 福満薫講師と、声優アクティングコース3年 伊藤大雲さんが務め、軽快なトークで会場を大いに盛り上げます。出品も気軽に買えそうな学生作品から十万円を超える大作、特別客員教授のサイン入りCD、OBである映像作家のOSRIN氏のサイン色紙、長谷川喜久教授による“似顔絵ミニ掛け軸”や松岡徹教授による“にがお胸像”、果ては萩原周教授による“法螺貝”などなど、バラエティ豊かな品々です。教員推薦の作品もあり、平面と立体それぞれに長谷川教授と松岡教授が解説、作品鑑賞としても楽しめました。学生作品とはいえ制作費と制作時間からしても非常に割安なものもたくさんあり、ときには激しい競り合いとなり会場は大いに沸きました。
 残念ながら入札されずに終わってしまった作品もありましたが、展覧会 とは異なった難しさを感じました。自宅に飾るという観点では、展覧会で展示するのとはまた異なった要素が必要に感じさせます。多くの作家が販売するための作品を分けて制作しているということにも納得です。ぜひこの経験を糧にしていってもらいたいと願います。

●53品出品中44点落札
●総落札金額721,500円
●うち寄付金額183,200円(予定)
この寄付金につきましては、公益財団法人ロータリー日本財団を通じ、ポリオ根絶の支援金として寄付をさせていただきます。