2023年度 名古屋芸術大学 入学式

午前の部(音楽領域・舞台芸術領域・芸術教養領域・教育学部 /音楽研究科・人間発達学研究科)

午後の部(美術領域・デザイン領域/美術研究科・デザイン研究科/別科)

 2023年4月1日、2023年度名古屋芸術大学 入学式を西キャンパス 体育館にて挙行しました。
 本年度は会場の混雑等を避けるため、午前の部・午後の部の二部制とし、研究科・学部・領域等を分けました。
 式典はまず、竹本義明学長により入学許可の宣言が行われ、式辞と続きました。入学生代表として、午前の部は大学院 音楽研究科 器楽専攻 ピアノ演奏研究 池田真由子さん・芸術学部 芸術学科 音楽領域 アウヤン ウェイナさん、午後の部は大学院 美術研究科 美術専攻 絵画研究 趙暁蕾さん・芸術学部 芸術学科 デザイン領域 永水彩花さんがが宣誓しました。
 名古屋芸術大学ウィンドオーケストラによる歓迎演奏も行われ、式に華を添えました。

二〇二三年度入学式 式辞

 新入生の皆さんご入学おめでとうございます。
 本学の教職員を代表して、心からお祝いを申し上げます。
 名古屋芸術大学は、東海地区唯一の総合芸術大学として、一九七〇年に設立され、今年創立五十三年を迎えます。その間、芸術教育、保育・幼児教育による人材育成により、その社会的使命を果たしてきました。

 いま社会では、急速なグローバル化と情報化により、すべての分野で境界のない、新たな社会が形成されています。本学は二〇一七年度から社会の変化に対応するため、大学の教育組織を大きく改編しました。

 学部・学科の垣根を低くし、専門教育や分野を超えて、関係する分野との連携を強め、社会において時代が求める創造力、プロデュース力、表現力を発揮し、活躍できる人材育成を目指しています。

 さて、新型コロナウイルス感染症が発生して三年になりますが、ワクチン接種率の向上により大学は大きな支障もなく運営ができるようになりました。最近、政府が新型コロナウイルス感染症を感染症法で二類相当の扱いを、五月から五類に引き下げると表明しています。

 また、五類移行に先立ち大規模イベントでの収容人数制限を緩和し、収容定員の五〇%としてきた制限を撤廃することを決めました。大学では感染状況やワクチン接種の推移を見て、名古屋芸術大学活動指針を適宜見直し、引き続き対策を徹底し運営を行ってまいります。

 本学が培ってきた音楽、美術、デザインの専門実技教育に、対面授業は不可欠であり、芸術学部の学部横断的な取組みにより、学生の興味や資質に応え、意識の多様化に対応しています。教育学部においては、芸術系大学にある子ども学科、という特色を最大限生かし、主体的に学習・研究ができるよう、ゼミ活動を充実させ、教育・保育実習において、地域との交流を行い、実践力を養うことに力を入れています。

 また、大学卒業後を見据えて、キャリア教育の取り組みを強化しています。
 自治体や企業との連携を進め、具体的には芸術による教育・研究を発展させて、全学総合共通科目による学際的な学びにより、芸術的な素養を高め、すべての学生が、社会に出て活躍できるようにするものです。

 入学された皆さんは、それぞれの専門性の追求に加え、異なるものが連携することで、新たな創造性が生まれることを認識し、自ら境界線や限界線をひかず、新しい発想を持って下さい。そうすることにより、芸術や教育を通じたグローバル人材として、社会に羽ばたくことができると考えています。

 今日から、卒業後・修了後の自らの姿を想い描きながら、目標をもって、大学生活のスタートを切っていただきたいと思います。我々教職員は、皆さんの希望を実現するため、責任を持って関わって参ります。

 皆さんのこれからの大学生活が、希望に満ちあふれ、実り豊かなものになる事を心から願い、入学式にあたっての、私からの歓迎の挨拶といたします。

令和五年四月一日
学長 竹本義明

午前の部(音楽領域・舞台芸術領域・芸術教養領域・教育学部 /音楽研究科・人間発達学研究科)

午後の部(美術領域・デザイン領域/美術研究科・デザイン研究科/別科)