2023年5月30日(月)、陸上自衛隊中部方面音楽隊のメンバーが東キャンパスを訪れ、吹奏楽演奏と音楽隊の活動や入隊に関する説明会が行われ、2号館大アンサンブルに室音楽領域の多くの学生たちが集まりました。
まずは演奏から始まりました。陸上自衛隊中部方面音楽隊の幅広いレパートリーから、セント・アンソニー・ヴァリエーションズや行進曲「士官候補生」、コロニアル・ソングなどを演奏していただきました。1時間ほどの演奏会でしたが、素晴らしい演奏に聴き入ることができました。
演奏会の後は、スライドを使った音楽隊の説明が行われました。陸上自衛隊音楽隊は、北海道の北部方面隊、東北方面隊、東部方面隊、中部方面隊、西部方面隊、そして中央音楽隊の6つの組織で構成され、合計約950人の隊員が所属しています。彼らの活動内容は、自衛隊員の士気を高めるための演奏や国家的な式典での演奏、広報活動などがあります。また、指揮所の警備も音楽隊の任務となっています。長野オリンピックやFIFAワールドカップ、大相撲千秋楽などでも音楽隊の演奏が披露されています。
音楽隊への採用については、自衛隊の採用試験を受け、その後に職種説明会に参加し、合格すれば採用となります。音楽隊の規模は大きいながらも、オーケストラの楽団員と同様に楽器の空きがなければ採用されません。説明会では、今年度の各楽器の募集人員も発表されました。リストが発表されると、参加者の中には自分の楽器のニーズに反応し、会場にざわめきが広がりました。こうした反応からも音楽隊への関心の高さがうかがえます。
陸上自衛隊音楽隊に引き続き、海上・航空自衛隊音楽隊の採用について詳しく説明されました。採用は競争率の高いプロセスですが、演奏にかかわる仕事として非常に魅力的な機会です。参加者たちは熱心に説明を聞き、将来の可能性について考えているようでした。
説明会の後は、楽器ごとに分かれ懇談会が開かれました。車座になり、学生らは音楽隊員の方に直接質問を投げかけていました。勤務の実態や、体力に自信がないけど大丈夫? といった学生からの忌憚のない質問にも丁寧に答えていただいき、和やかな懇談会となりました。
陸上自衛隊中部方面音楽隊の皆さま、ありがとうございました。